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ノア「GREAT VOYAGE’06」
第8試合 GHCヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王者]
丸藤 正道
 

25分32秒
雪崩式エメラルドフロウジョン
→体固め
 
[挑戦者]
三沢 光晴
三沢が第11代王者に
試合の見どころ

 現在2度の防衛に成功している王者・丸藤に、かつての師匠である三沢が挑戦。「これが最後」という覚悟で臨む三沢を退け、丸藤が新時代を築き上げることができるか。

試合経過

 セミファイナルが終わった瞬間から、場内から三沢コールが湧き起こる。緑のカクテル光線が場内を照らし出す中、「スパルタンX」に乗って緑のガウンをまとった三沢が登場。丸藤は右手でベルトを振り回してアピールしながら花道を歩き、軽やかにジャンピングリングインする。タイトルマッチ宣言の後、三沢のコールにあわせて大量の緑の紙テープが投げ込まれ、丸藤にも赤いテープが投げ込まれる。

 ゴングの後、まずは互いにゆっくりと回ってからようやく中央で組み合うと、互いの動きを読み合ったスピーディーな攻防を展開する。三沢が先にエルボーを仕掛けるも、丸藤も歯を食いしばってこらえ、三沢にフェースロック。しかし、三沢は威力抜群のエルボーを丸藤ののど元や延髄に叩き込むが、丸藤はエプロンで三沢のエルボーをかわし、逆にロープ越しのドラゴンスクリュー。丸藤はなおも場外で三沢にスライディングキックを浴びせ、リング上でも痛めた左足にキックをブチ込んでいく。

 丸藤はニークラッシャー、STF、エプロンからの低空ドロップキックで三沢のひざを痛めつけると、再びドラゴンスクリュー。三沢のように汗を指ワイパーで振り払うが、その直後、復活した三沢がいきなりタイガードライバー。丸藤をマットに叩きつけ、カウンターのエルボーからエルボースイシーダ。さらに珍しくウルトラタイガードロップまで繰り出し、エプロンでタイガードライバーの体勢。丸藤は逆に不知火を狙うが、三沢はこれを振り払って強引にタイガードライバーへ。しかし、丸藤はウラカンラナのように切り替えし、そのまま2人で場外へ転落する。

 丸藤が先にリングに戻る中、三沢はカウント16でようやくリングイン。丸藤はジャンピングエルボーから三沢に再び低空ドロップキックを放つ。花道へ逃げた三沢にトラースキックから不知火を狙うも、三沢にかわされると、場外への断崖式不知火を敢行。丸藤がリングで待ち構える中、三沢はカウント16で再びリングに戻るが、丸藤がすかさずドロップキック。さらに不知火を狙うも、三沢がジャーマンスープレックスで切り返す。丸藤もジャーマンでお返しすると、再び不知火にチャレンジするが、三沢はコーナーに足をかけた丸藤の体をそのまま払い落としていく。丸藤はコーナーに上った三沢に飛びついて顔面を打ち付けていくと、三沢に雪崩式不知火を狙うが、三沢は雪崩式のタイガースープレックス85でそのまま丸藤を投げ捨て、カウント2まで追い込む。

 丸藤は不知火改を決めると、三沢はワンツーエルボーにトラースキックでお返し。丸藤のポールシフトを逆にエメラルドフロンジョンに切り返し、カウント2.5まで追い込んでみせる。場内は大三沢コール。三沢はさらに形が崩れながらも、禁断のタイガードライバー91で丸藤をマットに突き刺すと、トラースキックとエルボーの打ち合いから丸藤が不知火を狙うが、三沢はコーナーの上で丸藤の体をとらえ、雪崩式エメラルドフロウジョンでマットに急降下。3カウントを奪った。

 場内は大「三沢」コール。ベルトを腰に巻いた三沢に対し、森嶋がリングに上がり「次の挑戦よろしくお願いします」とアピールすると、三沢は「あと5分たてばよかったかも」と言いながらも「みなさんの前で表明したことなんで、気持ちは……」と、挑戦権を認めた。


リング上でのインタビュー

 試合後の勝利者インタビューでは、三沢は場内を埋め尽くした「三沢」コールについて「十分伝わりました。ありがたいです」と感謝。丸藤との対戦に「試合はきつかった。ある程度想像してたけど、思っていたより、ずっと強くなっていて嬉しかった」と愛弟子の成長を認めた。
 また、フィニッシュについて「決まって良かったです」と照れ笑いを浮かべ、丸藤に対し「入ってきた時から素質を持っていた。順調に育ってうれしい」と目を細めると、森嶋についてはついては「前回やって、どっちが勝ってもおかしくない試合をした。きつい試合になると思う」と初防衛戦が苦しい戦いとなることを予想した。

 最後にマイクを渡された三沢は「2006年は今日でビッグマッチが終わりますけど、こんなにいっぱい入っていただいてありがとうございます。まだ23日、24日(のディファ有明大会)が残ってるけど、おヒマな方はぜひいらしてください。今日は応援ありがとうございました」と社長らしい営業トークを交えながらファンに感謝の気持ちを伝えた。


試合後のコメント

■三沢 「変な責任感じゃなく自分のためにリングに上がる」

――3度目のタイトル獲得だが

 獲った時はうれしいけど、明日からはまた厳しいですね。

――それはベルトの重み?

 そうですね。チャンピオンとして気合を入れて頑張っていきます。

――今日は全てを出し切ったか

 きつかった。大きい技を狙っていたけど、うまくいってよかったです。

――かつてのまな弟子との対戦だったが

 強かったです。何度もくじけそうになりました。成長してくれて嬉しいです。

――くじけそうになった時に支えてくれたものは何か

 やっぱりファンの声援ですね。

――ファンはまだ三沢選手を求めていたが

 そう自分に言い聞かして頑張っていきます。気持ちを強く持って。

――早速、森嶋選手が挑戦を表明したが

 きつい相手なんでね。とりあえず来年、いいコンディションでできるように整えていきます。

――森嶋選手も丸藤選手と同世代だが

 その世代が来て当然だと思うし、気が抜けなくなりますね。

――世代交代というテーマの試合だったが

 今日は勝ったけど負けるときも来るし、負けたときにくじけずに頑張れるかどうか。今日は、また頑張ろうという気持ちにさせてもらったし、変な責任感じゃなくて自分のためにリングに上がっていきます。

――小橋選手も今日の試合を見て元気づけられたのでは

 変に焦らないでほしいという気持ちはありますけど。今日会場に来てファンの声援を受けて頑張ろうという気持ちになっただろうし、俺の試合を見てそういう気持ちになってくれたらと思います。「頑張って」って言われましたし、休んでる人に言われると元気が出ました。小橋が戻るまで元気でいないといけないですね。


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