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HERO’S 2005 ミドル級世界最強王者決定トーナメント準決勝
第11試合 ミドル級世界最強王者決定トーナメント 準決勝
第6試合勝者
山本“KID”徳郁
 

2R 4分04秒
TKO(レフェリーストップ)
 
第7試合勝者
宇野 薫
試合経過

1R KIDが右フックを振るい、宇野に襲い掛かる。しかし、宇野はバックステップしてこれをかわしていく。両者緊迫した見合いの状態から、再度KIDが右フックで飛び込んでいく。宇野がジャブを伸ばすと、KIDも呼応して右フックを返す。距離が空き、KIDが右ミドルを出すと、宇野はジャブでカウンターを取る。KIDはフェイントから右アッパーを見舞っていくが、空を切る。さらに左ストレートから右フックを返すが、宇野をとらえられない。距離が近づき組み合いとなると、KIDは首相撲からひざ蹴り。そのままコーナーへと詰めていくが、宇野は突き放す。試合は完全な打撃戦となる。KIDのジャブをもぐり、宇野が組み付くがKIDは押し戻す。KIDはワンツーで前進するが、宇野は鋭いジャブでこれを防ぐ。前へ出た宇野に、KIDがカウンターの右ボディを決めたところで1Rが終了。

2R 宇野が組み付いていく。KIDがひざ蹴りを放つと、宇野はキャッチしてテークダウンを狙うが、勢い余って2人ともリングから落ちかける。再開後、KIDの右フックがヒットする。宇野はプレッシャーを強めて近づいていく。対するKIDはフットワークでリングを回る。宇野は左ローを出し始める。宇野は組み付きを狙ってかぐんぐん前へ出てくる。しかし、KIDは前手(右手)のパンチを多用して、宇野に接近を許さない。宇野が組み付くとひざ蹴りを出し、さらに右ジャブ、右フックで宇野をとらえていく。宇野はタックルへ行くが、KIDはこれを切り離れ際に右フックをヒットさせる。この一撃が呼び込んだか、宇野の顔に負傷が見られたためドクターチェックが入る。止血の後再開となるが、すぐに血が噴き出してしまい、再びドクターチェックとなる。ようやく試合が再スタート。宇野はタックルへ行くが、KIDは突き放す。KIDは右フックを当てるとリングを回る。宇野はさらに組み付きに行くが、またしても傷口が開いてしまいドクターストップとなった。

 試合後にマイクを持ったKIDは「最後はやっぱ、大晦日に行きたくて勝ちにこだわりました。嬉しいです。大晦日頑張ります」とアピールした。


試合後のコメント

■KID 「決勝に行くため、勝ちにこだわった」

――ケガによるストップだったが、試合には満足?

 満足はしてないけど、でも、宇野さんと拳を交えられて(その点は)満足。

――口(の中)が切れたとのことだが、いつ切れた?

 覚えてない。

――最後、宇野選手へのパンチの手ごたえはあった?

 パンチの手ごたえはあったけど、アゴに入ってなかったから。でも、どっちにしろ勝ってた。あれがアゴに入ってればノックダウンだったし、ここに当たったからカットになったわけで。

――いまのダメージは口のカットだけ?

 口がチョー痛い。

――今回レスリングに重点を置いて練習したとのことだったが、試合は1試合目も2試合目もボクシング中心の展開だった。その辺については?

 いや、レスリングは倒すだけのものじゃなく、倒されないということも練習してたんで。

――2試合目の展開も思ったとおり?

 そうですね。1回倒されちゃったけど、まあ思い通り。やってて「思い通りに行ってるな」と(思った)。

――宇野戦で、猪木−アリ状態からすぐに立ち上がったが、それはグラウンドに行かないでスタンドでの勝負に徹するため?

 そうッスね。やっぱりグラウンドは自分より(宇野の方が)……。立ちの方が確実だと思ったから、勝ちにこだわって。まず決勝まで行くのに。

――決勝戦の相手は(須藤)元気選手だが?

 別に問題ないと思う。

――どう戦う?

 いや、それは言わない。やっぱ寝技もあっちうまいし、寝技でもガンガンブッ倒せるくらいに練習して。

■宇野 「KIDには正面からぶつかりにいって、すごく楽しかった」

――所選手とKID選手と戦ってどうでした?

 楽しかったですね。

――所選手の印象は?

 やはり勢いがあるのは知ってましたし、その部分を特に警戒しながら、練習してきた成果を出せるか試していきました。

――KID選手はどうだった?

 山本選手はすごくストレートに来てくれて、変に小細工もなかったですし、僕のいつものスタイルとはちょっと違うと思うんですけど、ぶつかりにいっちゃいましたね。すごく楽しかったです。試合中に笑っちゃったと思うんですけど。

――KID選手とは打ち合いになることを想定していた?

 まあ、そういう風になってしまいましたね。

――1試合目は裸足で、2試合目はシューズを履いていたが?

 そういうことをしていいということだったし、いろいろ考えた中で僕がチョイスした作戦です。

――KID選手とはどんな戦い方をしようと考えていたか?

 山本選手は打撃で来ると思っていたし、それを警戒していました。なおかつ、試合前の記者会見で「山本選手を味わいたい」って言ったと思うんですけど、どんな強い選手なのか、正面から胸を借りるつもりでぶつかっていきました。

――KID選手はどんな強さを持った選手だったか?

 まあ、勝ったわけですから強い選手だということですし、パンチが入ったところが切れてしまったということにも強さが表れていると思います。自分の方もいろいろと反省する部分があったので、もう一度そこを直していきたいですね。

――KID選手からテークダウンを取りにいくのは難しいことだったのか?

 彼はレスリングが強いというのは分かっていたので、特に取りにいくこととかは考えなかったんですけど、セコンドからは「宇野さん、総合をやって」って言われてたのに、殴りにいっちゃいましたね。

――晴れやかな表情だが、今の心境は?

 僕の中で山本KID選手というのは、同じ神奈川県の高校のレスリング部で、僕は横浜高校で彼は桐蔭学園だったと思うんですけど、彼は1年生の時からすごく強いというのを知っていた。いつかは彼と当たる運命じゃないかなと思っていたけど、それが今日だった。いつ当たるかは分からなかったですけど、高校当時から山本選手とやりたいと思い描いていました。KID選手も僕のことを知っててくれて、うれしかったです。

――KID選手との再戦は?

 トーナメントでは負けちゃったんですけど、年末までに出るチャンスがあれば、また試合をしたいですね。まあ、僕は負けたので、すぐにという権利はないですけど。逆に山本選手にはトーナメントの決勝を頑張ってほしいですね。


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