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全日本プロレス「HOLD OUT TOUR2005」
メーンイベント タッグマッチ 60分1本勝負
小島 聡
川田 利明  

23分57秒
ラリアット
→片エビ固め
武藤 敬司
  佐々木 健介
試合の見どころ

 三冠V10の記録を打ち立てた川田利明、IWGP王座を5度戴冠した佐々木健介、空前絶後のムタと武藤、ダブルネームでIWGP,三冠王座をそれぞれ戴冠している武藤敬司、そして史上初の三冠統一王座、IWGP王座のダブルタイトルホルダーである小島聡によるタッグマッチという、豪華という言葉でも物足りないほどのメンバーによるタッグマッチが実現。小島・川田組の現、前三冠王者コンビに対する武藤・健介組というと、1992年8月12日第2回G1クライマックス決勝戦の開催された両国大会でのセミファイナルで行われたスタイナー兄弟との対戦がマニアの間では語り草だ。

 当時日本マットでは無敵を誇っていたリックとスコットのスタイナー兄弟に、武藤と健介はG1クライマックスの準決勝で敗れた者同士として急きょタッグチームを組んでの対戦となった。スタイナー兄弟の最大の見せ場は激しいスープレックスとスタイナーポーズと言われた、リングを占拠した2人で見せる、スコットの廻りを犬のように吠えながら回ってから、スコットの股下からリックが顔を出すパフォーマンスだった。これをアドリブで武藤がリック役を務め、照れながらも健介がスコット役を演じ、スタイナーズにアピールするという、明るいキャラクターの2人ならではのパフォーマンスが披露された。この後しばらく新日本のみならず全日本女子マットでも同じようなパフォーマンスが流行するハシリとなったのだ。

果たして三冠王者コンビとパフォーマンスでマット界に流行をもたらしたコンビの対決の結末はどうなるのだろうか。


試合経過

 健介、川田、武藤の順に歴代王者が入場し、最後は史上初の4冠王者である小島が、この日最大の歓声を浴びて入場した。試合前にどちらからともなく軽く握手をかわした武藤・健介組に対し、川田は小島の握手に少しちゅうちょしてから応じる。

 先発は武藤と小島が買って出るが、武藤は前日の予告通りにコンディションの良さを感じさせる動きで、まずはじっくりグラウンドの攻防に小島を誘っていく。武藤が健介にタッチすると健介は正面からのチョップの打ち合いを小島に挑み、小島が川田に交替すると今度は川田のキック攻撃をかわしておいてのスープレックスを健介が披露し、川田と武藤の局面ではいきなりのフラッシング・エルボーを川田にお見舞いする。

 また小島の対角線エルボーと川田の対角線キック、ダブルのブレーンバスターからダブルのエルボードロップに2人がかりの腕ひしぎ十字固めといったプレミア的連携プレイを武藤相手に披露した現・前三冠王者コンビに対し、武藤と健介はそれぞれが小島への挑戦をアピールするかのようにシングルマッチのような戦いぶりで小島を攻め立てていく。

 攻め立てられる小島の姿にコーナーから激を飛ばしていた川田だが、タッチに成功すると武藤に対角線キックからストレッチプラムを決め、小島もカットに入ろうとする健介をコジMAXで固めていく。

 健介との激しい打撃戦ではわずかながら押し込まれた川田だが、スピンキックで脱出すると小島にタッチ。小島は対角線エルボーからの「行っちゃうぞ、バカヤロー!」エルボーを成功させるが、健介も続けての対角線の攻撃をスピアーで逆襲し、逆1本背負いから武藤とのタッチに成功する。

 武藤はドラゴンスクリューを小島に連発するが、小島はバックドロップで武藤をたたきつけ、ここで健介が小島にラリアート、川田が健介にキック、武藤が小島にシャイニング・ウィザード、小島が武藤にラリアートと大乱戦となる。

 川田が強烈な垂直落下式のブレーンバスターで健介をたたきつけ、その角度にどよめきが起きる中、むっくりと起き上がった健介が意地のノーザンライト・ボムを川田にさく裂したところで両者とも動きが止まってしまう。

 最後は小島と武藤の一騎討ちの局面となり、小島のラリアートの連発に武藤もシャイニング・ウィザードの連発でお返し。しかし最後は延髄へのラリアートから正面からのラリアートを完ぺきに決めた小島が、4冠王者としての意地を見せて武藤から3カウントを奪った。

 試合後マイクを取った小島が「4冠王の自分がチャンピオンカーニバルもブッちぎりで優勝する」と宣言。すると川田が「4冠もあるなら5冠目はいらないだろう。今年はオレが絶対に優勝する」と叫ぶと、健介がおだやかな声で「お客さんの自分がいただきます」と深々と頭を下げる。当然次は04年の覇者である武藤がマイクを取ろうとするが、バーナード、パルンボ、ジョニーを従えたTARUがVMからの優勝を宣言すると、もちろんRO&DもTAKAが同じように宣言。タイミングをはずした武藤がここで帰ろうとするが、観客からの大「武藤」コールで再びリングに戻る。

 武藤はマイクを取るとまず「今日は多数のご来場、まことにありがとうございます」と社長の顔であいさつすると、それまでリングに上がっていた選手が次々と控室に戻っていく。

 それでも武藤は「言っておくけど昨年の優勝者はこのオレだ! 今年もカッコいい武藤敬司をお見せします!」と優勝宣言を行うと、リングのど真中でLOVEポーズをバッチリと決めてみせた。


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