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「一撃」
〜極真vsK−1 全面対抗戦〜


第2部 第7試合 極真vsK−1 7対7全面対抗戦
一撃キックルール 3分3R(最大延長2R)
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○
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フランシスコ・フィリォ
(ブラジル/極真会館)
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3R判定 3−0
(30-28,30-28,30-27)
※3Rにボンヤスキーが1ダウン
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レミー・ボンヤスキー
(オランダ/メジロジム)
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×
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■試合経過
“鳥人”復活なるか。「一撃」で、元極真王者フランシスコ・フィリオと対戦する03年GP王者ボンヤスキーは、2月の中迫戦後に負傷した背筋肉痛から約3カ月ぶりの復帰戦で「スペシャルな勝ち方をする」とフィリオのおかぶを奪う「一撃」決着を予告する。復活勝利で、幻のホースト戦へと駒を進めるか。
対するフィリォは、大みそか「Dynamite!!」のTOA戦(判定勝ち)以来のファイトで「一撃」初出場。元極真王者としてホームリングでK−1王者を迎え撃つ。「対戦を受けてくれたレミーに感謝したい。リング上では何が起こるか分からない。ともに勝ちたい気持ちが強いし、火花散る戦いになる」と激戦を予想する。K−1との7対7全面対抗戦では「大将」としてボンヤスキーと激突するが、「極真、K−1に関わらず、リングに上がれば勝たなくてはいけない」と悲愴な決意。トップ戦線返り咲きを誓った。
6戦全勝で迎えた極真。完全勝利は大将戦のフィリォに託された。しかし、相手は03年GP王者。対抗戦中、唯一の真正K−1トップファイターだ。涙を流してメーンを迎えたフィリォは決意の表情。
1R 慎重な間合いから左ハイでけん制したボンヤスキー。さらに組んでもひざ蹴りとペースをつかもうとする。しかし、中間距離からフィリォは右フックをヒット! ボンヤスキーはいきなりグラリ。フィリォは一気に左右のフックでラッシュをかけるが、ボンヤスキーもそれを凌ぎ、押し返していく。今度はボンヤスキーが右ハイ。しかし、フィリォもブロック。すぐさまローを返していく。左右のフックで前進するフィリォ。今度はボンヤスキーが右ローを返すと、フィリォはブラジリアンハイキック。しかし、ボンヤスキーはそれをスウェイでかわしていく。
2R 右ローから入ったフィリォ。しかし、ボンヤスキーは左ストレートで飛び込むと、フィリォもすぐにクリンチ。すかさずボンヤスキーはひざ蹴りを突き上げていく。フィリォの左フックをがっちりガードするボンヤスキー。フィリォが右ローを2連打すれば、ボンヤスキーはひざ蹴り。ともに決定打を凌ぐ激しい攻防。ボンヤスキーの右ハイをすんでのところでかわすフィリォ。すぐに右ストレートで前に出るが、ボンヤスキーはひざ蹴りを合わせていく。終了間際に、フィリォが左右の細かいパンチをまとめたところで2R終了のゴング。ボンヤスキーは固いガード。
3R ここまで息詰まる互角の戦いを繰り広げた両者。ついにラストラウンド。勝負に出たボンヤスキーは、ワンツーからとびひざ蹴り。フィリォは左右のアッパーをついに披露するが、前に出るところにボンヤスキーはひざ蹴りを狙う。さらにミドル連打に首相撲のひざ蹴り、右ローから離れ際の左ハイと対角線攻撃で猛攻を仕掛けるボンヤスキー。それを突き放すフィリォだが、ボンヤスキーは“鳥人”らしく、首相撲からひざ蹴り! さらに右アッパーを仕掛けていく。ボンヤスキーの猛攻に手数が減るフィリォ。
しかし、ラウンド終盤に勝負をかけたフィリォは、大きな右をヒットさせるとボンヤスキーのガードの合い間をつく右アッパーをクリーンヒット! まともに受けたボンヤスキーがぐらつくと、怒涛のパンチラッシュ! 場内は大歓声。後退し、ロープを背にするボンヤスキーにフィリォは左右のフック、さらに再度の右アッパー! 14連打の猛攻にガードを固め防戦一方のボンヤスキーについにステンディングダウンが宣告される。カウント8でボンヤスキーがファイティングポーズを取ったところで試合終了のゴング。
判定は、最後の最後でダウンを奪ったフィリォが逆転勝利。見事、極真の全勝勝利で大会を締めた。試合後、フィリォは感極まった表情でリング上で大きく「押忍!」とあいさつすると、リングサイドの奥さんと2人の子供を抱き寄せ、復活勝利をともに噛み締めた。
■コメント
■フィリォ 「ボスジムでパンチを磨いてきた」
――K−1チャンピオンに勝ちましたが、感想は
相手は素晴らしい選手で敬意もはらっているが、試合で重要なのは勝ちに行こうという強い意思。今日もそういうつもりでいった。K−1選手が相手なので充分に準備をしてきた。精神的には極真のトレーニングを積んできた。練習は量が多ければいいというものではないので、質を重視した。試合中に集中力が途切れて、邪念が入ってくると勝てない。勝つためには集中力が重要。
――質を重視したトレーニングとは
特にどういうということはないが、いくら多く練習しても、リング上で集中力をいかに保つかが重要。
――技術的な練習は
蹴りは自分でもよいとはっきり自覚してるのでパンチに重点を置いた。
――特別にどこかで練習したのですか
ハイ、ソウデス(笑)。オランダで20日間。
――いつからですか
5月の始めから20日まで。
――トレーニングパートナーは
ボスジムで。2000年から、アーネスト・ホーストと仲良くなってオランダに行きたいと思っていたが、今回実現した。
――レミーとの再戦は
試合の時はいつも「この試合が最後」だと思って試合に臨んでいるので、今の段階で次のことは言えない。
――試合は何点?
10点中7点。
――谷川プロデューサーは「総合格闘技をやってほしい」と言っていたが
興味はあるがチャンスと時期が整えば。それまで待ちたい。
――GP王者のレミーに勝ったことで、GPの優勝候補になったと思うが
今まで3人の王者に勝って来たが、勝つことが出来たのはその日の運勢。今日は運勢あったが12月のGPで勝ちたいとは思うが、運があるかは分からない。
――次はGP?
タブン(笑)。私は今まで勝利を目標にして戦ってきた。皆さんにお願いがあります。皆さんにも戦ってほしい。世界にはイラク戦争や児童虐待など様々な問題があるが、それらの問題をなくすよう一人ひとりが努力をすればいい世界が築けると思う。
■ボンヤスキー 「この敗戦はGPへのモチベーションになる」
――今日は跳びひざ蹴りがあまり出ませんでしたが
跳びひざが出なかったのは残念だと思うが「一撃」は初めての舞台で緊張していた。それで出なかったと思う。
――フィリォ選手のフックとアッパーをもらいましたが
鋭いパンチだとは思うが、受けてみてダメージはない。
――スタンディング・ダウンについては
まったく満足していないが、KOされなかっただけよかった。フィリォに対してローキックを意識し過ぎて、パンチに対する注意が疎かになった。
――フィリォ選手のローキックを警戒したということですか
(そうではない。)自分としては、自分の右ローがヒットしていたので続けていれば勝ちにつながると思って、ローにこだわってしまった。それで、逆にフックをもらってしまった。
――フィリォ選手のローキックは
いいキックだが、ほかの選手と比べてずば抜けて特別ということはない。
――フィリォ選手のどっしりとした構えは崩しにくかった?
今日は「一撃」初参戦で緊張してしまった。(K−1)W−GPは慣れているが。彼の方が雰囲気にも慣れていて有利だったと思う。
――再戦は
もちろん、そう思っている。もし次があれば、今日のようには終わらない。
――今日の負けは今後のGPにも影響しますか
今日の負けはGPに向けてのモチベーションとなる。最大のモチベーションのひとつになる。
――話は変わりますが、赤ちゃんが生まれたとか
はい、5カ月です。
――男の子ですか、女の子ですか
男の子。(名前は)カシアス。
――カシアス・クレイ?
(質問した記者を指さし微笑む)
――K−1が全敗してしまいましたが
今日の試合の結果はK−1が全敗して残念だったが、GPでなかったのが救い。勝つ時もあれば負ける時もある。サッカーでも点を取ったり取られたりするようにスポーツに絶対はない。また今後、対抗戦があっても同じ結果にはならない。
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