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高木裕美

DDTがスポーツライクな新ブランド「ハードヒット」を旗揚げ
異色のメイド戦士・佐藤光留が参戦表明、エース飯伏は黒星スタート

2008年03月16日



飯伏を軽々と持ち上げた石川、持ち前のパワーファイトで勝利を収めた 飯伏を軽々と持ち上げた石川、持ち前のパワーファイトで勝利を収めた【 スポーツナビ 】
 DDTプロレスリング第4のブランド「ハードヒット」が16日、東京・新木場1stRINGで旗揚げされ、超満員となる314人を動員した。
「マッスル」、「ユニオン」「クルーザーゲーム」に続く4つ目のブランドのコンセプトは「スポーツライク」。通常のプロレスルールに加え、各選手が5ポントの持ち点を有し、ダウンやロープエスケープで減点となるロストポイント制が導入されたことにより、よりスピーディーかつスリリングな攻防が展開された。
 レフェリーはルール監修も行った和田良覚氏、リングアナウンサーは田中秀和氏とDDTの新藤力也がそれぞれ務め、林リングドクターが選手の状態をチェックした。



エース・飯伏は石川のパワーに惜敗

飯伏は序盤、強烈なキックで石川を追い込んだが…… 飯伏は序盤、強烈なキックで石川を追い込んだが……【 スポーツナビ 】
 メーンイベントでは高木三四郎に「ハードヒットのエース」と指名された飯伏幸太が、ユニオンのエース・石川修司と対戦した。
 現インディペンデントワールドジュニア王者で、過去にキックボクシングのジムに通っていた経歴もある飯伏に対し、石川はフーテンプロの池田大輔が主催する「バチバチ」に定期的に参戦。旗揚げ戦のベストカードといえる顔合わせは、まさに紙一重の戦いとなった。
 石川はフロントネックロックでまず先に飯伏からエスケープを奪うと、飯伏も左右のローキックからのソバットでダウンさせてポイントで並ぶが、石川はヘッドバット、かんぬきスープレックス&バックドロップでたて続けに2つのダウンを奪う。すると飯伏も掌打連打でダウンさせ、さらに120キロの巨体にジャーマンスープレックス。互いに残り2ポイントとなる。
 その後も飯伏の左右のハイキック、石川の投げっぱなしジャーマンで互いに残り1ポントに。ここで石川がヒザ蹴りからのフロントスープレックスで飯伏を追い込み、飯伏が立ち上がろうとしたところへ顔面に32文ドロップキックを浴びせ、飯伏は無念のダウン。残り0ポイントとなって飯伏が敗れた。

 序盤のミドルキックで右足を痛めてしまい、コンビネーションなど本来の持ち味を発揮しきれなかった飯伏だが、試合後はサバサバした表情で「面白かった。またやりたい。今度は格闘技系の選手とやってみたい」と早くも次回大会出場をアピールした。
 一方、DDTマットでのシングル戦では1勝2敗と飯伏に負け越していた石川は「勝ててよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべ、「また呼ばれたら精一杯戦っていきたい」と継続参戦へやる気十分。将来的な目標として、昨年末の「プロレスサミット」(12.31後楽園ホール)でまったく歯が立たなかった高山善廣との対戦を熱望した。


佐藤光留がメイド姿で参戦アピール

佐藤はアキバ系ファッションで登場、参戦を表明した 佐藤はアキバ系ファッションで登場、参戦を表明した【 スポーツナビ 】
 休憩前には「ハードヒット」次回大会が5月24日に同じ新木場1stRINGで行われることが発表され、参戦予定選手としてパンクラスMISSIONの佐藤光留が来場した。ネコ耳&ミニスカメイド服の“正装”でリングに登場した佐藤は「このリングに最強を求めてやってきました。一番強いヤツと試合したい。飯伏、こう見えてオレは真剣だ」と飯伏との一騎打ちをアピールした。
「プロレスも総合も大きなジャンルの1つ。強く殴って、相手をギブアップさせることに変わりはない」との思いから、プロレス参戦を見据えてismからMISSIONに移籍した佐藤は、初のプロレスのリングにハードヒットを選んだことに対し「いま、総合格闘技とプロレスが対立しているなかで、よくこのジャンルを選んだなと吸い寄せられてきた」と話し、飯伏については「イメージというか、そこに立ってるだけでうまいと思える選手」と語った。
 佐藤の対戦要求を聞いた飯伏も試合後、「ここでもいいけど、ここじないところでもやりたい。通じるものがありそうなので、公園とかスーパーとかで殴り合いたい」とストリートファイトを提案したが、DDT社長の高木三四郎は「今日、飯伏が負けてしまったので、佐藤選手のカードは検討したい」と、両者の対戦実現に慎重な構えを見せた。


HARASHIMAは冨宅をハイキック葬

HARASHIMA(右)は冨宅の寝技に苦しみながらも勝利 HARASHIMA(右)は冨宅の寝技に苦しみながらも勝利【 スポーツナビ 】
 現KO−D無差別級王者のHARASHIMAは、パンクラスMISSIONの冨宅飛駈と激突。普段は青のロングタイツで試合をしているHARASHIMAだが、「蒼魔刀とかいつも使っている技は反則を取られてしまうルールなので、ガラッと変えてみることにした」と、赤のロングスパッツと黒のレガース姿で登場。序盤はじっくりとグラウンドで勝負をかけるも、ベテランの冨宅にいなされ、ヒールホールド、ヒザ固めなどでエスケープを取られてしまう。
 しかし、HARASHIMAは冨宅がスリーパーホールドを狙おうとしたところをマットへ投げ落とし、立ち上がったところへハイキックでダウンさせると、立ち上がりざまにもう1発ハイキック。今度は冨宅も立ち上がれず、HARASHIMAがKO勝ちを収めた。
 ファン時代から見ていた冨宅と戦えたことに大満足のHARASHIMAは「とにかく楽しかった。いろいろな技を試したかったけど、グラウンドばかりになってしまった。まあ、最後はキックで勝ったんですけど」とうれしそうに語り、満足げな笑顔を浮かべた。


高木がU系戦士に大逆転勝利

高木は豪快なパワーボムで竹田を沈めた 高木は豪快なパワーボムで竹田を沈めた【 スポーツナビ 】
「ハードヒット」を立ち上げた高木三四郎は、第2試合で竹田誠志(STYLE−E)と対戦。普段とは違う入場テーマ曲&金色のコスチュームで登場した高木は、先に竹田に足首をとられてロープエスケープすると、即座に腕を取り返してロストポイント1−1とするが、竹田に腕を決められてまたもエスケープ。さらに強烈なジャーマンスープレックスでダウンを取られ、サイドスープレックスからのアンクルロックで再びロープに逃げて残り1ポイントに追い込まれてしまう。しかし、高木もパワーボム、ラリアットで竹田からダウンを奪い、もう一度パワーボム。またもダウンを喫した竹田は起き上がれず、高木が大逆転勝利を飾った。

 全試合終了後、「興行自体は80点だけど自分の試合は0点」と振り返った高木は、今後について「いろんなジャンル、特に格闘技系の選手に上がってほしい」とさらなる拡大をもくろみつつ、「もっと大きな会場でもやれるように、まずは地道に育てていきたい」と目標を語った。

■DDT「ハードヒット」
3月16日(日) 東京・新木場1stRING 観客:314人(超満員)

<メーンイベント シングルマッチ>
●飯伏幸太 4ダウン、1エスケープ
(9分52秒 32文ロケットキック→TKO※ロストポイント)
○石川修司(ユニオン) 3ダウン、1エスケープ

<セミファイナル シングルマッチ>
○HARASHIMA 1ダウン、2エスケープ
(17分53秒 ハイキック→KO)
●冨宅飛駈(パンクラスミッション) 3ダウン、0エスケープ

<第4試合 シングルマッチ>
○長井満也(ドラディション) 0ダウン、0エスケープ
(4分32秒 逆エビ固め)
●伊橋剛太(フリー) 3ダウン、1エスケープ

<第3試合 シングルマッチ>
●タノムサク鳥羽 1ダウン、1エスケープ
(7分1秒 ヒザ十字固め)
○野沢洋之(チームSTAND) 4ダウン、0エスケープ

<第2試合 シングルマッチ>
○高木三四郎 1ダウン、3エスケープ
(7分29秒 パワーボム→レフェリーストップ)
●竹田誠志(STYLE−E) 2ダウン、1エスケープ

<第1試合 シングルマッチ>
○毛利昭彦(毛利道場) 0ダウン、3エスケープ
(4分35秒 飛びつき腕十字固め)
●関根龍一(K−DOJO) 1ダウン、0エスケープ

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