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高木裕美

2008年初勝利は関本がゲット=大みそか・プロレスサミット
飯伏、円華、ハルクが真のイケメンに決定

2008年01月01日



       【 スポーツナビ 】
 大みそかから年をまたいで行われた「プロレスサミット in KORAKUEN 〜カウントダウンプロレス〜」(後楽園ホール)は20団体以上、総勢54選手が参加し、超満員札止めとなる2008人(主催者発表)を動員した。
「インディーサミット」として行われた06年は52選手が参加したが、今年は参加団体も選手数もスケールアップ。全9試合が組まれていたものの、年内に収まりきらず、メーンイベントの途中で新年に突入。観客はスクリーンの時計を見ながら自発的にカウントダウンを行った後で、再び視線をリングに集中させるというあわただしい年越しとなった。


06年の借りを関本が新年にリベンジ

       【 スポーツナビ 】
 メーンイベントでは近藤修司&佐々木義人&関本大介組vs黒田哲広&真霜拳號&HARASHIMA組という6団体のトップが激突。当初、アパッチプロレス軍からは金村キンタローの出場が予定されていたが、昼間に開催された「大みそかハッスル祭り」で、キンターマンがミルコ・クロコップのハイキックを食らって失神。この一撃で記憶が飛んでしまい、ドクターストップがかかったという金村は、観客の前で声を震わせながら謝罪し、土下座までして欠場をわびると、代理として黒田の出場が告げられた。

 06年の「インディーサミット」でも各団体のトップ選手が選出され、白熱した試合を繰り広げたが、最後に試合を制したのは真霜。関本を垂直落下式ブレーンバスターで仕留め、STORONGEST−K王者の実力を見せつけた。関本はこの敗戦をバネに07年は大活躍。ZERO1−MAXのNWA UN王座を獲得し、新日本プロレスの中西学とも対戦。真霜にもシングルマッチで借りを返し、昨年度のプロレス大賞技能賞を獲得した。

 昨年に続く2年連続のメーン出場となる関本、真霜、HARASHIMA、この6人の中では一番のベテランである黒田、夏の「プロレスサミット」で関本と共に真霜、HARASHIMA組と30分戦い抜いた義人、そして、「プロレスサミット」初登場となる近藤の戦いは、年をまたいでの20分以上にわたる激闘へ発展。圧倒的なパワーと筋肉を誇る関本組は、3人同時にアルゼンチンバックブリーカーを決めるなど連係攻撃を見せるが、真霜組もスピードを生かした攻めで対抗。終盤は関本と黒田がラリアット、タックルの打ち合いで意地をぶつけ合い、最後はぶっこ抜きジャーマンで関本が黒田をフォールした。

 一昨年の「インディーサミット」で真霜に敗れ、「06年最後に負けたと男」から、「08年最初に勝った男」になった関本は「みなさんのおかげで勝つことができました!」と観客に感謝すると、出場選手全員をリングに呼び込み、あらためてカウントダウンを行った後で「ハッピーニューイヤー」と挨拶。最後は全員で「一月一日」を合唱して締めた。
 最高の新年の幕開けとなった関本は「オレらのプロレスは戦いが原点だし、もっとガンガンやっていきたい」とまだまだ他団体勢との戦いの続行をアピール。義人、真霜、HARASHIMAも口々に継続を呼びかける中、近藤も「お祭りならもう上がらない」という条件つきながら「戦いがあるならまた上がる」と、再び刺激的な遭遇を求めた。


イケメン軍団がニューメンズクラブ結成!?

 セミファイナルでは「イケメンvs.ぶさいく」と銘打ち&飯伏幸太&円華&BXBハルク組と高木三四郎&ドン・フジイ&アブドーラ小林組が激突。高木たちのゴリ押しにより、「勝者チームがイケメン」という美の基準をかけた世紀の対決は、どう見てもイケメンなチームがどう見てもぶさいくなチームに勝って、無事に日本の美的感覚を死守した。
 インディペンデントワールド世界ジュニアヘビー級&IMGPヘビー級の2冠王者の飯伏、5月の「ディファカップ」優勝の円華、プロレス大賞新人賞受賞のハルクという、07年に大活躍した若手チームに対し、高木たちおっさんどもは特に華やかな話題もなし。しいていえば高木が前日のDDT後楽園でアイアンマン王座を戴冠したが、オーラを発する若手トリオの前ではベルトすらもくすんでいた。

 高木たちは大胆にも自分たちを「アイドル三銃士」と主張。端正なハルクの顔面を無残にひしゃげさせ、鉄柱にぶつけるという大人気ない攻撃を見せると、3人そろって若手トリオに鉄柱急所攻撃。たまらず女性ファンの悲鳴が上がる。
 おっさんトリオのセコンドにはストーカー市川が就くも、これは完全に単なる足手まとい。フジイは場外乱闘で凶器を奪おうとして全日本プロレスの木原リングアナウンサーともみ合いになり、プロレスラーなのに木原アナに打ち負てしまう始末。当然おっさんたちに勝ち目などあるはずはなく、フジイのラリアット、小林のエルボー誤爆を受けた高木が飯伏のフェニックススプラッシュに轟沈した。
 敗れた高木はぶさいくに正式に認定された上、前日に手に入れたばかりのアイアンマン王座まで飯伏に奪われるという、踏んだり蹴ったりな結果に。しかし、3人がかりでスト市をボコボコにすることで改めて一致団結した。

 一方、見事イケメンの座を死守した飯伏たちは、なぜかセコンドのMEN’Sテイオーを3人で担ぎ上げ、みこし状態にして場内を1周。そのままバックステージに戻ってきた3人は口々に「今日勝てたのはテイオーさんのおかげ」と、まったく状況が飲み込めないテイオーをほめたたえ、この4人で「ニュー・ニューメンズクラブ」結成をブチ上げた。


谷嵜が悲願のデスマッチ初勝利

       【 スポーツナビ 】
 谷嵜なおきがデスマッチ挑戦4戦目にて悲願の初勝利を挙げた。昨年はエルドラド代表代理としてメーンイベントに出場した谷嵜だが、今年は蛍光灯デスマッチにエントリー。自ら志願してデスマッチファイターとなったものの、これまで3戦3敗と結果を出せず、さらにはケガで試合欠場にまで追い込まれた男が最後の最後で意地を見せた。
 序盤の場外戦で早くも顔面から流血した谷嵜に対し、相手チームは蛍光灯ヘッドバット、蛍光灯ニードロップなどの容赦ない攻撃を浴びせ、たちまち谷嵜の背中、腹など全身が真っ赤に染まっていく。
 しかし、15分以上に及ぶ激闘を耐え抜い抜き同世代デスマッチファイターの宮本裕向をカサノヴァからのインプラントで沈め、ついに3カウントを奪取。前BJWデスマッチヘビー級王者の佐々木貴から「おまえも最高のデスマッチファイターだよ」という最大級の賞賛を受けた谷嵜だが、今後については「デスマッチを続けていくかは気持ちが落ち着いてから考えたい」と明言せず。しかし、タッグを組んだ伊東竜二、“黒天使”沼澤邪鬼は「まだデスマッチの第一歩」と、継続を熱望した。


今年は大物レスラーも続々参戦

       【 スポーツナビ 】
 今年は「プロレスサミット」の名にふさわしい大物選手も多数参戦。普段は見られないような顔合わせが実現した。身長196センチの“帝王”高山善廣は、頭ひとつ小さい房総ボーイ雷斗と組んで、195センチの石川修司、160センチの野橋真実組と対戦。日本最高峰の長身を誇る2人のタックル合戦はまさに迫力十分となったが、最後は高山がエベレストジャーマンで石川の巨体をマットに沈めた。試合、高山は小さい体で、正義の味方にふさわしくない悪態を尽きまくった雷斗を条件つきながら新パートナーに抜擢。石川に対しては「当たりは強いけど、もっと積極性が欲しかった」と精神面で大きくなるようアドバイスした。

 伝説のルチャ・リブレ団体「ユニバーサル・プロレスリング」出身のレジェンドレスラー4人がそろい踏み。ウルティモ・ドラゴン、ザ・グレート・サスケ、グラン浜田、TAKAみちのくという、ジュニアヘビー級で一時代を築いたベテラン勢は、新世代カルテットの勢いをモノともせず、華麗な飛び技の競演を披露。ウルティモのラ・ケブラーダ、アサイDDTをはじめ、8選手の体が空中に乱れ飛び、わずか9分足らずながら、夢のある戦いで観客を魅了。サスケが藤田峰雄をサンダーファイヤーパワーボムで下してキッチリ勝利を収めると、「ユニバーサルプロレスの歴史と伝統を体感した」というTAKAをはじめ、レジェンド4人で感慨深く思い出を語り、サスケは勝手に「ユニバーサル復活」をブチ上げた。

 鈴木みのるは大阪プロレス期待の若手・原田大輔を「サンドバック」扱い。原田のチョップを胸板で軽く受け流すと、ヒザ蹴り、ストンピング、関節攻撃などを次々と繰り出し、最後はダブルリストアームサルトでギブアップ勝ち。07年は三冠ヘビー級王座こそ失ったものの、小学生やゲイなど相手を選ばず闘ってきたみのるは、「来年もぐちゃぐちゃにかき回してやる」と新天地を目指して不敵な笑みを受かべた。


小鹿社長&若松が芸ナンバーワンを獲得

 一芸を持ったコンビだけが出場できる「芸タッグランブル」では、相撲、エセ大食い、ゲイ、露出狂、ソンビ双子など、芸というにはあまりにもアクが強すぎる全7チームが阿鼻叫喚の地獄絵図を作り上げた。
 選手たちの唇や股間ばかりを狙う男色ディーノや、お告ゲルやミミズを口から吐き出すバラモンシュウ&ケイ兄弟、異様にタイツを尻に食い込ませた忍など、18禁というよりも放送・倫理コードに反する攻防が続く中、荒谷望誉だけはリングインと同時にオーバー・ザ・トップロープ(OTR)で場外へ飛び出し勝手に自爆。その後もディーノのディープキス&男色ドライバー攻撃や、相手の挑発を受けてうっかり出してしまったラ・ケブラーダなどで次々と選手たちが脱落していく中、今まで姿を消していたグレート小鹿社が白装束の死霊となって復活。パートナーの若松市政とともにバラモン兄弟をOTRで場外へ落とし、「芸ナンバーワン」の称号を手に入れた。
 昨年の「インディーサミット」での社長ランブルに続き、2年連続大みそかに優勝している小鹿社長は「2008年は小鹿が天下を取る。2008年の今日今夜もまたここで会いましょう」と来年も3連覇を飾ることをアピールした。

■「プロレスサミット in KORAKUEN 〜カウントダウンプロレス〜」
12月31日(月) 東京・後楽園ホール 観衆:2008人(超満員札止め)

<メーンイベント 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
近藤修司(ElDorado)、佐々木義人(ZERO1−MAX)、○関本大介(大日本プロレス)
(23分40秒 ぶっこ抜きジャーマンスープレックスホールド)
●黒田哲広(アパッチプロレス軍)、真霜拳號(KAIENTAI−DOJO)、HARASHIMA(DDT)

<セミファイナル イケメンvs.ぶさいく 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
○飯伏幸太(DDT)、円華(KAIENTA−DOJO)、BXBハルク(DRAGON GATE)
(15分36秒 フェニックス・スプラッシュ→片エビ固め)
●高木三四郎(DDT)、ドン・フジイ(DRAGON GATE)、アブドーラ小林(大日本プロレス)
※飯伏が第725代アイアンマン王者。飯伏、円華、ハルクが真のイケメン、高木、フジイ、小林が真のぶさいくに決定

<第7試合 蛍光灯デスマッチ 30分1本勝負>
“黒天使”沼澤邪鬼(大日本プロレス)、伊東竜ニ(大日本プロレス)、○谷嵜なおき(自由)
(18分40秒 インプラント→エビ固め)
佐々木 貴(アパッチプロレス軍)、●宮本裕向(666)、稲松三郎(KAIEN
TAI DOJO)

<第6試合 High&Low タッグマッチ 30分1本勝負>
○高山善廣(フリー)、房総ボーイ雷斗(KAIENTAI−DOJO)
(16分47秒 エベレストジャーマンスープレックスホールド)
●石川修司(ユニオン)、野橋真実(みちのくプロレス)

<第5試合 バトラーツルール 30分1本勝負>
●澤 宗紀(バトラーツ)
(11分5秒 ハイキック→KO)
○原 学(ビッグマウスラウド)

<第4試合 空中戦 レジェンドvs.新世代 8人タッグマッチ 30分1本勝負>
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門メキシコ)、○ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)、グラン浜田(フリー)、TAKAみちのく(KAIENTAI DOJO)
(8分36秒 サンダーファイヤーパワーボム→エビ固め)
裕次郎(新日本プロレス)、アジアン・クーガ−(大阪プロレス)、ザ・グレート・タケル(IWA JAPAN)、●藤田峰雄(WMF)

<第3試合 チャレンジマッチ 30分1本勝負>
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)
(11分14秒 ダブルリストアームロック→ギブアップ)
●原田大輔(大阪プロレス)

<第2試合 芸タッグランブル 時間無制限勝負>

【入場順】
MEN'Sテイオー(大日本プロレス)、男色ディーノ(DDT)
維新力(どすこいプロレス)、松田慶三(IWA JAPAN)
大石真翔(KAIENTAI DOJO)、忍(666)
NOSAWA論外(東京愚連隊)、MAZADA(東京愚連隊)
荒谷望誉(全日本プロレス)、平井伸和(全日本プロレス)
バラモンシュウ(ElDorado)、バラモンケイ(ElDorado)
グレート小鹿(大日本プロレス)、若松市政(どさんこプロレス)

【退場順】
○NOSAWA(5分46秒 OTR※注)●荒谷
○ディーノ(11分40秒 OTR)●MAZADA 
○ディーノ(13分35秒 OTR)●松田
維新力、●松田(14分16秒)OTR 忍、大石●
○シュウ(16分50秒)横入り式エビ固め ●ディーノ 
○小鹿、○若松(18分10秒 OTR)●シュウ、ケイ
※小鹿、若松組が2007年度芸ナンバーワン
注:オーバーザトップロープ

<第1試合 若手対決 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
矢野啓太(バトラーツ)、●小部卓真(IWA JAPAN)、大橋 篤(大日本プロレス)
(11分20秒 ジャーマンスープレックスホールド)
スパーク青木(ElDorado)、○佐藤悠己(フリー)、日向寺塁(みちのくプロレス)

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