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K-1 WORLD MAX 2009 World Championship Tournament FINAL
第5試合 スーパーファイト K−1ルール 3分3R(延長1R)
渡辺 一久
(日本/フリー)

 

3R判定 1−2
(29-28、28-30、29-30)

 
チョン・ジェヒ
(韓国/Busan Taesan)
試合の見どころ

 ジェヒは復活をかけK−1に参戦したKIDを逆にKOして奈落に落とした韓国のムエタイ王者。だが、パンチでは劣るはずなしと渡辺は自信に微塵の揺らぎも見せない。インパクトあるKOでジェヒを降し、K−1ライト級主役宣言をしてみせるか。

試合経過

 渡辺はジェヒに対する挑発か、花道で繰り返し蹴りのシャドーを見せ入場してくる。相変わらず人を食ったかの、おちょくったような態度を見せている。

1R
 ジェヒはいきなりインローをヒット。渡辺はグッと前に出るとジェヒをコーナーへ追い詰め、大振りの右フックを見舞っていき、さらにジェヒの動きに合わせてパンチを当てスリップダウンを奪う。
 渡辺は腰を振り、さらに両足を大きくスイッチするようなモーションを見せジェヒを挑発する。だがジェヒは熱くならず、サウスポーから左のインローを見舞っていく。
 速い踏み込みから左右のフックを振るっていく渡辺だが、これは遠い距離からのためジェヒはよく見えているようで当てさせない。ジェヒも離れた位置から思い切り左インロー振るっていく。
 これに対し渡辺はフルスイングの右フックで飛び込む。だが、ジェヒも左ローを続行。渡辺はこの蹴りが効いてきたか嫌がるように足を後ろへ引いたり、キャッチする素振りを見せ始める。

 第1Rの採点は2者が10−10でイーブン、1人が10−9で渡辺を支持する。

2R
 ジェヒはこのラウンドもサウスポーから左ハイ、左ローと放っていく。渡辺は右ストレートを振るって入ると、そこから返した左フックをヒット。さらに左フックを振るって追うが、これは大振りになりすぎてしまいジェヒにかわされる。
 ローを当ててくるジェヒに対し、渡辺は「もっと蹴ってこい」という素振りを見せるが、ジェヒはまるで気にする様子もなく左ローを連打。渡辺は足のダメージを隠せなくなってくる。距離を詰め左フック、右ストレートと見舞っていく渡辺だが、ジェヒも左ミドル、ヒザ蹴りで反撃してくる。
 渡辺はフルスイングでパンチを繰り出すためスタミナも苦しいか、踏み込みが鈍ってくる。ジェヒは飛び込んできた渡辺を横にかわすと逆に左フックを打ち込み、渡辺の動きを一瞬止める。

 2Rの採点は2者10−9でジェヒ、もう1人は10−10のイーブン。

3R
 渡辺は左フックで切り込んでいくが、ジェヒも左インローでの攻撃を続行。渡辺はローを受けると足を持っていかれてしまい、この攻撃を受けるのが気になるか踏み込みに躊躇(ちゅうちょ)を見せ始める。それでも大きく振るったフックを当て、ジェヒの動きを止める。
 ジェヒはこれまでのサウスポーからオーソドックスへ変わり、渡辺に右ローを打ちつけていく。 
 両者フルスイングの戦いでスタミナが苦しく消耗がうかがえる。だが渡辺は左フックから入っていき、ジェヒの顔を跳ね上げる。ジェヒも再びサウスポーへ戻り、左ミドル、フックと渡辺に打ち込み試合を終える。
 終了のゴングが鳴ると、両者はお互いを認め合ったかのように称え合う。

 判定は29−28(渡辺)、30−28(ジェヒ)、30−29(ジェヒ)の2−1でジェヒ。ローで着実にダメージを与え、渡辺を降した。


試合後のコメント

■ジェヒ「Dynamite!!に出場したい」

――試合の感想をお願いします

 思っていたよりも試合が早く終わって良かったと思います。素晴らしい競った試合をしていたので、勝ったから笑いたいんですけど、顔が固まって笑えないです。

――渡辺選手が挑発していましたが?

 渡辺選手のイレギュラーな行動は試合前にも予想していたので、試合では気持ちに変わりはありませんでした。冷静さを保って臨むことができました。

――これで日本でのK−1は2連勝になりますが、次の対戦相手は?

 同じ階級の選手と対戦することになるか分かりませんが、主催者側が決めてくれた選手と戦いたいと思います。選手みんなの夢である今年の「Dynamite!!」にぜひ出場したいと思います。よろしくお願いします。

■渡辺「自分自身にイライラしてます」

――試合の感想をお願いします

 悔しいです。すいません、ごめんなさい。

――判定には納得していますか?

 納得しています。それは審判の判定が絶対だと思っているので。

――流れを引き込んだと思いますが?

 試合の流れは引き込んでないですね。観客の流れは引き込みましたけど(笑)。(ジェヒは)蹴りが強い印象があったので、インローを蹴ってきたので効くかなと思っていたんですけど、もらっても全然効かなくて大丈夫だったので、行こうかどうか攻め方を迷ってしまって、頭の中に余裕ができちゃったんですよね。行かなきゃダメだっていう状況になれば良かったのかもしれないですけど、採点で勝っているなって思ってしまったので、判定で勝てばいいというずるい自分が出ちゃったんですよね、すいません。

――富士山でいうと何合目ですか?

 5合目くらいですかね、車で行けちゃいますからね。先は長いですけど、上まで飛行機でいけたらいいんですけど。でも努力はしますよ、悔しいですからね。前回は自分の言ったことができたので達成感があったんですけど、今回はパンチで倒すって言ったのにできなくて、自分自身にイライラしてますね。

――今後は総合格闘技で戦うこともありますか?

 どんな舞台でもやりますよ。何の競技でも行けます。

――キックの対策はしましたか?

 キックは無視していいなと思いましたね。60キロ級くらいのキックなら効かないですね、3Rくらいなら余裕ですね。今日はキックを警戒しすぎてパンチに迷いがありましたね。辰吉(丈一郎)さんにも失礼というか、同じことの繰り返しで。まだまだ子供なのかなって思います。今度、K−1公式サイトで投票をしてほしいです、オレはバカなのか、ガキなのかという。オレを変えられる人がいたらお願いします。

――会場はわいていましたが?

 盛り上がってもオレが勝たなきゃダメです。自信はあるけど、勝って自分が良かったと思わないと、勝負には勝たなきゃダメです。


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