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K−1 WORLD MAX 2004〜世界王者対抗戦〜
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第8試合 ダブルメインイベント第1試合 K−1ルール 3分3R延長2R
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3R判定 0−0 (30-30,30-30,30-30) ↓ 延長1R判定 0−1 (9-10,10-10,10-10) ↓ 延長2R判定 0−3 (7-10,7-10,7-10)
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| ○ |
ブアカーオ・ポープラムック (タイ/ポープラムックジム) |
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■試合の見どころ
最強ムエタイ戦士と、元ラジャ王者の武田とのビッグマッチが電撃決定した。7月、9月と新日本キックで立て続けに左目上をカット。25針を縫う裂傷を負いながら、打倒ムエタイをライフワークにしてきた武田が“ストップ・ザ・ブアカーオ”に立ち上がった。54戦のキャリアで強豪タイ人と最も多く戦った武田は、ブアカーオの強烈な前蹴りとミドルをいかにかいくぐるか。一撃必倒の右にすべてをかける。
対するブアカーオはまさに死角なしの磐石王者。2大スタジアムの王者でさえも対戦を避ける実力で賭けが成立しにく、世界に活躍の場を求めた。MAXではウェイン、魔娑斗を破っての文句なしの優勝。強靭な肉体と鋼鉄の精神力で元王者を返り討つ。
■試合経過
パールホワイトのガウンに身を包み、治政館の長江館長とともに花道を歩く武田。対するブアカーオは、MAXのベルトを陣営が掲げ、登場。リング下で祈りを捧げ、トップロープを軽々と飛び越え、リングイン。リングサイドには猪木軍の藤田和之が陣取る。
1R ともにグローブを合わせ、運命のゴング! 大「武田」コールの中、武田は、前蹴り対策の「同じ場所に立たない」ように小刻みにステップ。ブアカーオはムエタイ特有のアップライトの構え。先に武田はワンツーもブアカーオはステップバック。武田の素早い左ローにブアカーオは首下に前蹴り! しかし武田も巧みにスウェイし、衝撃を和らげる。ワンツー&右ローをリズムよく打ち込む武田。それをブロックしながら、ブアカーオはお返しの前蹴りも武田もかわす。ノーモーションの右ローを当てる武田に、ブアカーオは左ミドル! それを半身で背中で受ける武田。一瞬の攻防の緊張感に、11,800人・超満員の会場が固唾をのんで見守る。ブアカーオが繰り出したミドルをつかみ、得意の右ストレートを打ち込む武田。さらにワンツーで前進したところで緊迫の1R終了のゴング。
2R じりじりと前に詰めるブアカーオ。ブアカーオのローをかわし、右ローと右ストレートの同時打ち! ブアカーオも負けじと左ミドルを連打すると、武田の脇腹が赤く腫れ上がる。武田の右ストレートとブアカーオの左ミドルが交錯する中、武田は左ジャブを効果的に繰り出し、右ロー。互いに激しいローの打ち合いとなる。さらにブアカーオの左ミドルの連打に、武田は歴戦のムエタイ戦士を下してきた必殺のロー。ブアカーオの前蹴りには右ストレートをカウンターで狙う。アウト、さらにインローを放つ武田。ブアカーオはミドルの連打で応戦すると、武田は右足前の右ストレートをヒット! さらにワンツー&右ローをヒットさせ、ブアカーオがくってかかろうとしたところで2R終了のゴング。
3R 武田の右ローにブアカーオは左ミドル。決定打を許さない緊張感ある攻防の中、ともに自らの武器を信じて、打ち込んでいく。ブアカーオ必殺の前蹴りをほぼ完璧に封じ込める武田。しかし、ならばとブアカーオはミドルで勝負。さらにローを繰り出すが、それをカットした武田はすぐにロー! 武田陣営の伊原会長から「(ブアカーオは)足、怖がっている」とローを打ち続けることを指示。「武田」コールの中、終了間際、ブアカーオが左ハイを繰り出したところに武田は軸足を狙うローでブアカーオを転がしていくと、場内は大歓声。右ストレートと右ミドルが交錯する中、右で飛び込む武田に、ブアカーオはひざ蹴り。さらに激しい首相撲からともに倒しあいも、武田もこかされず。対ムエタイの強さを見せる。
ハイレベルの“斬り合い”の3R判定は甲乙つかず0−0ドロー。試合は延長へ。
延長1R ブアカーオの左ミドルに左右のワンツーで飛び込む武田。またも激しい首相撲となるが、両者意地でも倒れず。離れ際、武田は右ロー2発! すぐにブアカーオもミドルを返していく。手数ではブアカーオに、武田は5R制のキックを戦うかのように右ロー! さらに前蹴りをかいくぐり、ノーモーションの右ストレートで襲いかかる。距離があけば左ジャブをつく武田。ボクシングでも進化を見せると、ブアカーオのミドルに大きな右ストレートをかぶせていく。さらに首相撲でブアカーオを転がすことに成功。右ロー、さらにインローの連打に、ミドルを連打でまとめるブアカーオ。終了のゴングに右手を挙げるが、武田陣営はすぐにワセリンを塗って武田を送り出していく。
手数で勝ったブアカーオだが、ダメージ重視の判定はブアカーオに1者上がるも規定に達せず再延長へ。
延長2R いよいよマストシステムの最終ラウンド。ともに1段ギアを上げてスタート。武田の右ローに2発の左右ミドルを返すブアカーオ。武田は前蹴りをかわし、大きな左フックを放つが、これをカウンターで待っていたブアカーオは左ストレート!! 無防備となった顔面に受けた武田は、後ずさり痛恨のダウン! しかし、ロープにもたれながら、その目はしっかりと前方のブアカーオを見つめたまま、ダウンカウントを聞いて、「8」でファイティングポーズ。大歓声の中、立ち上がった武田だが、まだ足どりにダメージが見られ、左右ミドルに組み付いてきた武田をブアカーオは簡単に転がしていく。
ここがチャンスのブアカーオは、倒しに前へ。しかし、打ち合いは武田にとってもチャンスが生まれるため、武田は右ローから大きな右! しかし、これが空を斬ると、さらにブアカーオは左フックを打ち抜き、2度目のダウンを奪うことに成功。なおも武田は、カウント8で立ち上がり、最後のチャンスに賭ける。ダメージが残る武田を転がし、ミドルから左右のフックで畳み掛けるブアカーオ。しかし、そこに武田も右をかぶせて、逆転の1打を狙う。残り30秒、出会い頭の右を狙い飛び込む武田だが、ヒットせず。ついに最後のゴングが鳴り、試合は判定3−0。ブアカーオが死闘を制し、王者のプライドを見せた。
試合後、ブアカーオはリング上で「私はいつでもどこでもだれとでも、魔娑斗でも戦う。だれでもかかってこい」と猪木ばりの闘魂ファイトを宣言。猪木軍の藤田がリング上に上がり、ブアカーオを祝福した。
■コメント
■ブアカーオ 「武田のパンチを警戒するような形になってしまった」
――武田選手の印象はどうでしたか
非常に素晴らしい格闘家だという印象を持った。
――作戦はどのようなものを考えていましたか
彼が非常にいい練習を積んできているということを知っていたので、彼の出方を見て、どのような試合を組み立てようかと思っていた。
――2Rに入ってから左ミドルを多く放っていたが、それは武田選手の右パンチを警戒していたのですか?
おそらく武田選手が私の右ミドルを警戒してくるだろうと予想ていたので、あえ
て左ミドルを多く使うようにしていた。
――魔裟斗選手との再戦を希望しましたが
具体的には決まっていないが、もしそういう機会をもう一度持たせてもらえるなら、喜んで受けたい。
――1Rから早い段階で前に出て行かなかったのは、相手のカウンターを警戒していたのですか?
自分としてはもちろん早い段階からもうちょっと攻撃していくつもりだが、どうしても彼のパンチを警戒するような形になってしまった。
――魔裟斗選手と武田選手は全く違うタイプだが、やりやすさ、やりにくさ、違いはありましたか
やりにくさというか戦いにくさという点では2人とも変わらないと思う。前回の魔裟斗選手はやはり今日の武田選手と比べてかなり疲労していた部分があり、おそらく力が出し切れなかったというところがあるので、皆さんから見たら魔裟斗選手のほうが戦いやすそうだったと見えるかもしれない。武田選手は今日まったく疲労がない状態で戦ったので、どちらが戦いにくいかということに関しては、2人ともどちらがどうということはない。
――1Rから客席から武田コールが上がっていたが気になりましたか?
すごく武田選手の応援が聞こえましたので、ちょっとがっかりした部分があったが、それによって武田選手はすごいやる気になると思うので、自分も応援して欲しかったなという気持ちもあった。最後に自分のパンチで武田選手をノックダウンしたが、あそこで「これ以上やってしまうと私の応援がもっと無くなってしまうんじゃないか」とちょっと怖くてあれ以上できなかった……というのは冗談(笑)。
■武田 「パンチ1発くらいはあったが、あとは全部ダメだった」
――ブアカーオ選手の印象はどうでしたか
やっぱりテクニックはあった。パワーとかはそうでもなかったけど。離れ際とか組み際がうまかった。蹴りがあんまり、速かったけど重くはなかったんで、ちょっと迷いすぎちゃいましたね。
――左ミドルをだいぶ右腕に受けていたがダメージはありますか
うーん、ちょっとこれから病院行ってちゃんとレントゲン撮るつもり。
――ローキックが何発が当たっていたが、手ごたえはありましたか
そうですね。(手ごたえが)あって、インローっていうか、相手の左ミドルに合わせて蹴るのが当たってて、試合の後も引きずってたんで、まあ、でもローで倒れないのは分かってた。手ごたえはありましたが、そっからパンチにつながるかな、下に意識が行くかなと思ったら、やっぱりそうでもなかった。ちゃんとパンチの防御していたね。
――パンチは効かせたというものはありましたか?
一発ぐらいかな、ちょっといいのがあったけど。あとは全部ダメだった。首相撲も組んじゃえばそんなに強くないんですけど、組み際とか離れ際がうまかった。そのへんはほんとに今までやってきたタイ人なんかよりもうまかったね。そのへんの対応はちょっとまた勉強しなきゃいけないなと思った。
――ダウンは相打ちのような感じでしたが
そうですね。僕はもう結構打たれてるから倒れちゃって。アゴがちょっと上がってたね。
――そのときのダメージはありましたか?
全然無い。もうその後反撃しようと思ってたんで。向こうもたぶん分かってたんで。意識ははっきりしてるって。だからそんなに来なくて。
――11月に試合が控えてると思いますが
いやぁ、たぶん無理。今回も9月に試合終わったばっかりで、また1ヶ月で試合したんですけど、ちょっとキツかったかな。さすがに連戦は慣れているんですが、でかい試合だったのでちょっとキツかった。11月もし出れるようでしたら頑張りますけど、今は考えたくないですね。今日と明日ぐらいはゆっくりしたいですね。
――K−1ルールでのムエタイ選手との試合は戦いやすかったですか
そうですね。僕はパンチで倒れちゃうんで(笑)、まあ今日もそうだが、アゴ以外は全部耐えられるんで、ムエタイ選手のほうがいつもやってる相手だし、まあ、やりやすい相手ではあった。
■試合直前会見コメント
■武田 「一人の男として頑張る」
やるべきことは全てやったので、13日は一人の男として頑張りたいと思います。
■ブアカーオ 「王者として恥ずかしくない試合をする」
K−1チャンピオンとして恥ずかしくない試合をしたい。応援、よろしくお願いします。
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