■試合経過
タレント関根勤のコールで青コーナーから曙が入場。巨体を震わせ、ゆっくりと花道を進んでいく。K−1転向後4連敗であとがない曙。トップロープをまたいでリングイン。左右の腕を何度か前に伸ばしながらゆっくりとリングを一周。対するは2004年のGP覇者ボンヤスキー。下を向いたままゆっくりとリングへ向かう。リングに入ると四方にファイティングポーズを取った後、曙と拳を合わせた。
1R グローブを合わせて試合開始。ボンヤスキーは小刻みにステップ。飛び込んでくる曙に対し、下がりながら飛び蹴りを放つ。曙はクロスガードで距離を詰めていくが、ボンヤスキーはサイドステップから左のロー、ミドルを繰り出す。ボンヤスキーは右のハイも繰り出すが、これはガードの上。さらに、ボンヤスキーはオーバーハンドライトを叩きつけるが、クリーンヒットには至らず。曙はボンヤスキーをコーナーに詰めるが、ボンヤスキーは左ハイを2連発。ボンヤスキーはコーナーから体を入れ替えると左ミドル。曙はストレートのような左ジャブを突きつつ距離を詰め、右のフックを見舞っていく。
2R じわじわと前へ出る曙。ボンヤスキーは左右のロー、さらに左ボディアッパー、右のローキックを見舞う。また、正面からはボディに跳びひざを狙っていく。曙は決定的なダメージこそ負わないものの、攻め手を欠いていく。曙は消極的と見なされ注意を受ける。その直後、曙はボンヤスキーをコーナーに詰めて猛ラッシュ! 左腕を相手に押し付け、右でボディへ連打! しかし、ボンヤスキーはうまく体を入れ替えると、左右のフックから左ハイを叩きつけて王者の貫禄を見せつける。さらに中間距離に離れるとひざ蹴りを連発。曙を翻弄していく。
3R ボンヤスキーは顔面、ボディへ右ストレートをヒット。さらに右のローが入ると曙は苦悶の表情。その直後、曙にボンヤスキーが左のフックから右のハイキックをクリーンヒット! 曙は後方へもんどりうって倒れた。巨体が崩れ落ち、曙は5連敗。ボンヤスキーは体格差を跳ね除けて鮮やかなKO勝利!
完敗を喫した曙だが、観客の声援に応えて両手を上げて退場。
■コメント

■ボンヤスキー 「曙はキックも出した方がいい」
――試合の感想は
自分としてはいい試合だったと思う。そして、こういう結果に終われて嬉しく思っている。やはりハードなトレーニングをやってきた賜物だったと思う。ファイターの中には、いろいろな人がいる。例えば自分より技術的に劣っていたり、体格的に劣っている、弱いと思われる選手が相手であっても、やはり対戦するにあたっては準備することが重要。自分としては常に対戦相手のことを考えつつ、準備を怠ることなくやろうと思っているので、そういう形でいい準備ができた。だから、こういう結果になって嬉しいのだが、またファイナルでいい試合をしたいと思うし、2003年は優勝できていい年だったので、この2004年も引き続きチャンピオンになれるように、それに向けてトレーニングをしていきたいと思っている。
――曙選手の印象は
曙選手のパンチは自分が予想していたよりも非常に重かった。強いパンチの持ち主だった。そこまで強いパンチを持っているとは自分では思っていなかったので、そういう意味では驚きだった。しかし、やはり230kgの体重というのは非常にパンチに重みを増すというのを実感した。あとは曙選手は非常に打たれ強いと思った。何発かいいパンチが入ったが、そのまま立っていたので非常にびっくりした。3Rに入るときにトレーナーから「もっと攻めなきゃダメだ。もっとローキックを狙っていけ」と言われたので、ローキックを何回か出して、その後のハイキックで決めることができた。指示どおり、いい形で終われたと思う。
――曙選手にアドバイスはありますか
ほかの選手に対してアドバイスを出すのは難しいが、まず曙選手の場合はキックボクシングの経験がないので、これからキックに磨きをかけるのも難しいと思う。あと、年齢的なものもあるので、もし可能であれば自分らしさを活かせる独特の技みたいなものを考えるのがいいと思う。でも急務としてはやはりもっと痩せた方がいいのではないだろうか。あの体重ではなかなか動けないと思うので、もう少し体重を減らせばもっと動けるようになると思う。ただ、曙選手はなかなかキックを出さない。K−1ではパンチだけではなかなか戦えないので、キックの方もなんとか身につけて、パンチとキックのコンビネーションで戦えるようになれば、もう少し展望が開けてくるのではないだろうか。
■曙 「……」
(ノーコメント)
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