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K-1 WORLD GP 2004 in NAGOYA



大会インデックス
第1試合 第2試合 第3試合 第4試合
第5試合 第6試合 第7試合 第8試合


第6試合 3分3R(最大延長2R)
アレクセイ・イグナショフ
(ベラルーシ/チヌックジム)
1R 1分48秒
右ローキック→KO
“キング”・アーサー・ウィリアムス
(米国)
×


試合経過


 04年5月にオランダでシュルトを倒すまで4連勝で磐石の強さを誇った“レッドスコーピオン”だが、ROMANEXで中邑に敗退で失速。プライド高き天才が、その威信を守るため、悔しさをバネにボクシング元世界王者を標的に定めた。「砂漠(K−1)には蠍がいるから気をつけろ」と“毒針”ひざ蹴りでの一撃KOを狙う。

 対するウィリアムスは、元IBF世界クルーザー級王者。魔裟斗と対戦したビンス・フィリップスを参謀に迎え、「オレこそがリアル・スコーピオン。最後にリングに立っているのオレ。イグナショフにとって6日は最悪の日になる」とやり返した。99年には、強豪ヴァシリ“ザ・タイガー”ジロフと対戦(7RTKO負け)するなど、左ジャブを中心とした正統派タイプのファイター。50戦38勝11敗1分27KOのキャリアに裏打ちされた試合運びで、着実にポイントを重ねる技巧派だ。5月に英国で試合をしたばかりだが、その約1週間前のロシアでの試合で肩を痛めた影響で敗れているため、わずかな間隔での他流試合に体調不安が懸念される。会見では「キックが怖くてK−1に上がれるか。ボクシングシューズが無くてもパンチだけで勝負する」と豪語したが、陣営は着用させたい考え。果たしてシューズ着用第1号となるか。ムエタイをベースにするイグナショフが、アーサーの老獪な戦術にムラなく戦えるか、K−1vsボクシングの先鋒戦となる。

 白のボクシングシューズを履いてリングインしたウィリアムス。イグナショフは赤蠍の刺繍を背に気合十分の表情でリングイン。

1R ゴングから中央を取ったのはイグナショフ。最初の右ローで簡単に転がしたイグナショフはさらに右ローを2発! ウィリアムスはすぐにスリップでマットに横たわってしまう。さらにウィリアムスが左右のパンチでインファイトを望めば、イグナショフはすぐに首相撲に決め、ひざ蹴りを突き刺していく。完全にキックで距離を制したイグナショフは、あとは仕留めるのみ。中に入れず、ローを怖がるウィリアムスに強烈な左ハイ! スウェイで決定打は逃れたウィリアムスだが、続けて繰り出された右ローには、立ち上がることはできなかった。ボクサー・ウィリアムスはほとんどパンチを当てることなく、K−1第1戦を終えた。


コメント


■イグナショフ 「中邑ともう一度戦ったらMMAはやめる」

 もう、本当に早く終わってしまいました。もちろん私は最初からK−1の方が有利な点があるんだと言っていたが、彼としてはこれほど強いキックを受けるとは思ってはいなかったと思う。

――最初から右ローで行くつもりでしたか

 最初から。もちろん、ボクシングの選手というのは足への攻撃がどういうものか知らない。そして、受けてしまうと頭にポンとスイッチが入ってしまう。それで、痛くなって自分を失ってしまって足にばかり自分の注意を置いてしまう。ところが、K−1のルールではひざもあるし、手もあるし、足ばかりじゃないわけで、そういうことで彼は自分を失ってしまったと思う。どこから何が飛んでくるか分からないという感じじゃないでしょうか、ボクサーにとっては。

――中邑真輔選手との試合から2週間と経っていませんが、体調面での問題は

 何もなく、大丈夫です。あれから日本でトレーニングを続けたのだから。日本では食事もいいし、すごく良くしてくれるし、とても感じ良く過ごすことが出来るので、素晴らしい体調。

――今日は立ち技で圧勝したが、今後については

 人間は一つのことに集中して取り組まないといけないと思う。今日もとてもいい例になっていると思う。やっぱり、ボクシングをやってきた人はボクシングだけをやっていればいいんだと思う。もちろん、私はMMAもやってみて気に入りました。これからの人生においてあのような寝技とか勉強になったと思う。でも、自分はやっぱりK−1をやり続けていく。

――MMAをやめるということですか

 そうです。今の時点では、私はこれ以上、興味はありません。

――前回、中邑選手ともう一度やりたいと言っていたと思いますが

 ええ、よく覚えています。確かに自分はそう言いました。そう言いましたけれど、私にとっては今後、唯一MMAルールでやるのは中邑選手だけ。中邑選手との試合がおそらく私の3回目のMMAの試合であり、最後のMMAの試合になると思う。もちろん、その3回目の試合でだれが本当に強いのかがはっきりすると思う。私は1回目に勝った。でも、その勝ちは無効になってしまった。2回目、私は準備をしていなかった。中邑選手の方が調子が良かった。その時に、2回目に負けて、私はやっぱりMMAの練習を年末のDynamite!!から続けていかなければならなかったんだなと思った。3回目の対戦が許されるなら、中邑選手とやりたいと思う。


■A・ウィリアムス 「キックのディフェンスはまったくやらなかった」

 イグナショフ選手は良い選手だったと思う。厳しいローキックをもらってしまい、自分では頑張ろうと思っていたのだが、鋭い痛みが足に走り、こういう結果になってしまって残念。イグナショフ選手のキックはとてもハードで、ダメージの高いキックをもらってしまった。ローだけでなくハイキックももらったが、その時に少しフラッときて、印象から言ってもキックボクシングの世界というのは安易な気持ちでやって通用する世界じゃないなということは、実際に戦ってみてすごくよく分かった。相当な危険を伴うスポーツなので、キックというものの性質を理解していないと、なかなか戦い抜くことは難しいということが理解出来た。ですから、またK−1に戻ってくるかと言われたら、その場合、自分としてはもう少しキックを身に付けて、自分のやるべきことをしっかり理解した上でないといけないと考えている。

――もし次にK−1でやるとしたらシューズを履かずに戦う?

 もし、K−1のリングでまた戦うということになれば、間違いなくキックの威力というか、キックを身に付けないといけないというのがはっきり分かったので、これから国に戻ってよく考えて、もしやるということであれば、きちんとした形でキックボクシングのジムに行ってキックを身に付けて帰ってきたいと思う。

――今回、ディフェンスの練習はしていなかった?

 まったくやっていなかった。

――ローキックを受けるのは初めて?

 そうですね。

――最後はまったく動けない状態で倒れてしまった?

 本当に痛みが鋭かったので、立つことを躊躇してしまった。もしかして無理をすれば立てたかもしれないが、そうしたらこういう形で歩けていなかったかもしれない。それよりも、痛みが相当に鋭かった。

――ボクサーがキックの技術を身に付ければ、K−1で勝てる可能性はあると思いますか

 もちろんキックの技術をしっかりと身に付ければ、当然ボクサーにはボクシングというテクニックが身に付いているので相乗効果で勝つチャンスは充分にあると思う。しかし、それが上手くいかなければ、なかなか難しいのではないでしょうか。

――今後はボクシングとキックのどちらを重点的にやっていくのですか

 やはりボクシングが主流になると思う。ただ、将来的にもしかして、その時の自分の心境ですけど、もしかしたらキックもやろうかなという心境になる可能性はある。
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