世界一のジャッジマンから見た「世界の中の日本」=天皇杯・皇后杯バスケ (1/2)
オールジャパン・スペシャルインタビュー
バスケットボールを“国技”とするリトアニアから「世界一の審判」との呼び声が高いレフェリーが来日した。昨年の北京五輪では男子ファイナルの主審を務め、国際バスケットボール連盟(FIBA)主催の多くの国際大会でジャッジをするロマルダス・ブラザウスカス氏(48歳)だ。
今回で来日9回目。2006年に日本で行われた世界選手権をはじめ、数年前には天皇杯・皇后杯全日本総合選手権大会(オールジャパン)男子決勝で主審を務めたこともある。また、過去に日本女子代表がリトアニアに遠征をした際には、リトアニア協会員として遠征のコーディネイトに尽力するなど、日本とのかかわりはとても深い。
今回は日本協会審判部が主催する「国際審判研修会」の講師として来日。この講習会は「日本のレフェリングの基準を世界に近づけ、審判のファンダメンタルを確立するために、FIBAから推薦を受けた国際審判を招聘(しょうへい)している」(日本協会審判部長・橋本信雄)もので、今年で3回目。世界のバスケットボール事情を知るブラザウスカス氏に、審判とプレー両面について「世界の中の日本」という基準で話を聞いた。
■世界各国のバスケットボール・スタイルを知ることは大事
――オールジャパンを観戦して、審判へのアドバイス、大会の感想を聞かせて下さい。
大会を観戦して驚いたのが、私が見た3回戦と準々決勝1日目(1月3日、4日)に大勢の観客が集まったことです(3回戦は満員札止めの7,188人が来場した)。
リトアニアと違って日本はそれほどバスケットボールが盛んではないのに、新年の時期にこれだけのファンが集まったことに、いい意味でビックリしました。日本一を競う大会に、選手、審判、観客が集結することは、日本のバスケットボール発展のためにつながっていくと思います。
審判について感じたことは、3人審判制のポジショニングについてはスムーズに行われていましたし、下位回戦に関しては、力の差が歴然としているゲームがあった中で、最後まで集中してジャッジしていたことは、評価に値するでしょう。
研修会では、現在ヨーロッパで問題になっているパーミング(ダブルドリブル)、テクニカルファウル、アンスポーツマンライクファウル、フロッピング(故意に倒れたりすること)、ゲームマネジメントなどについて、ジャッジが難しい面もあるので注意していただきたいと講義しました。
――日本代表が遠征する関係で、リトアニアと日本はいい友好関係を築いています。お互いにどんな情報を交換していますか。
リトアニアと日本はプレースタイルがまったく違うので、対戦することがいい経験になっています。日本が国際大会でヨーロッパの国と試合をする時、リトアニアがアジアの国と対戦する時に、お互いが相手国のスタイルを知ることでいい準備ができます。
審判にも同じことが言え、私たちが国際大会でジャッジをする時に、いろいろな国のスタイルを知っておくことで、試合の流れをスムーズに読み、どんな場面にも対応することができるのです。
・天皇杯・皇后杯バスケ特集 (2009/1/8)
・大会公認ブログ (2009/1/8)



