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初戦で日本に挑む中国、成長著しい若手を招集
WBC出場チーム分析

2009年3月4日(水)

■新指揮官は前オリックスのコリンズ監督

昨季途中までオリックスの指揮を執っていたコリンズ監督。中国を率いて勝利を狙う
昨季途中までオリックスの指揮を執っていたコリンズ監督。中国を率いて勝利を狙う【Photo:北村大樹/アフロスポーツ】

 2008年8月。北京五輪において、中国代表がチャイニーズ・タイペイを破った試合を記憶している人は多いだろう。今回のワールドベースボールクラシック(WBC)代表チームは、そのときのチームをベースとして、米マイナーリーグでプレーする中国系米国人、さらに成長著しい若手を招集して、日本に乗り込んできた。

 中国の各球団は、1月初旬から始動。代表選手は各球団でフィジカルトレーニングを終え、日本入りする直前まで実施した約2週間の米国合宿でチーム練習を行い、東京ラウンドに照準を合わせてきた。
 北京五輪後に退任したジム・ラフィーバー監督に代わり、テリー・コリンズ監督(前オリックス・バファローズ監督)がチームを率いるが、2月初旬のチーム合流から約1カ月での大会開幕となるため、選手の特徴を把握しきっているとは言えない。北京五輪前からチームに帯同する易勝コーチらの助言を受けながら、試行錯誤の選手起用となるだろう。当の選手たちは、「ジムと違い、テリーは穏健」と表現する。カッとなりやすかった前監督の前では、萎縮(いしゅく)して思い切ったプレーをできなかった選手もいたが、コリンズ新監督の下で、伸び伸びとした動きを期待したい。

■中国系米国人のレイ・チャンが初の代表入り

 投手陣の中心となるのは、かつて中日ドラゴンズに在籍した呂建剛か。昨年は、CBL(中国野球リーグ)、北京五輪、アジアシリーズなどで、天津ライオンズと中国代表の両方で大車輪の働きをした。登録投手のうち、北京五輪経験者は9人。その経験があるので強い相手を前にしても、ひるむことはないだろう。埼玉西武ライオンズの朱大衛、横浜ベイスターズの育成選手・陳ウェイが、どのような起用をされるかも楽しみなところ。
 34歳の孫國強は、中国では異例のベテラン。CBLでの実績が代表入りに直結するとは限らない中国において、たたき上げで北京五輪代表の座をつかみ、今回のWBC代表にも選ばれた。彼の経験は、チームに落ち着きを与えるだろう。

 野手を見渡すと、内野手は大きく入れ替わっている。ピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を結ぶ中国系米国人のレイ・チャンを初めて招集。大陸育ちの選手と比べるとワンランク上の実力とみられ、2月28日の巨人、3月1日の埼玉西武との強化試合でも2試合連続で遊撃手として先発した。同じポジションには横浜の育成選手である王靖超、北京五輪の主将で今回から代表コーチ兼任の張玉峰も登録され、チーム内競争の激しいポジションになっている。
 外野手は10代でシアトル・マリナーズと契約し、中国帰国後に投手から野手に転向、CBL3連覇中の天津の主力である王超、足でかき回す野球をしてくるベテラン孫嶺峰ら、国際試合でおなじみの顔ぶれが並びそうだ。

 捕手は若手3人を登録。経験不足は否めないが、ニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結んでいる張振旺、北京五輪の米国戦と巨人との練習試合で本塁打を放った楊洋ら、大舞台で力を発揮しそうな勢いのある選手が並ぶ。

■全力プレーで沸かせるヒーローの「原石」

 若手とベテランをポジションごとにバランスよく配置しているが、昨年のCBL防御率10傑、打率10傑からは、それぞれ孫國強と王靖超の1人ずつしか代表入りしていない。これには、五輪前に代表の主力選手がCBLの大部分の試合を欠場していた事情もあるが、実績のある選手よりも、若手育成を進めたい中国野球界の思惑が見え隠れする。
 失うものは何もないチャレンジャーとして大会に臨む中国代表。荒削りながら、可能性を感じさせる選手がそろうこのチームは、全力プレーで東京ドームを沸かせてくれるだろう。ヒーローの「原石」探しをぜひ楽しんでほしい。

<了>

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OCEANS Marketing/北京欧迅体育文化伝播有限責任公司 北京に本社を置くスポーツマーケティング会社。「Marketing Excitement」をスローガンに、北京を拠点に世界に向けてスポーツ関連のコンサルティングサービスを提供。野球だけでなく、サッカー、バスケットボール、水泳、バレーボールなど、様々なスポーツの代理業務、交流事業などを手がける。
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