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今季の「ブレーク候補生」を一挙紹介! (1/2)
大塚光二のプロ野球キャンプリポート

2012年2月22日(水)
紅白戦で初打席初本塁打を放つなど打撃でアピールを続ける日本ハム・大嶋
紅白戦で初打席初本塁打を放つなど打撃でアピールを続ける日本ハム・大嶋【写真は共同】

 ソフトボール部出身の大嶋匠(北海道日本ハム)や横浜DeNA・中畑清監督に注目が集まるプロ野球キャンプ。充実のシーズンを送るために、必死になって練習に取り組む選手の中で、今季ブレークするのはどの選手だろうか? 全12球団のキャンプを取材した大塚光二氏に話を聞いた。

■大嶋は変化球への対応がポイント 中日の高卒ルーキーにびっくり

――今季ブレークしそうな選手について伺います。まず、紅白戦で初打席初本塁打を放った日本ハムの大嶋匠をどう見ましたか?

 まず、野球を楽しそうにやっていることが印象に残りました。チームに溶け込んでいますし、何をするにも前向きに取り組んでいます。話をしていても、スマートな部分が見えますね。

 キャッチャーとしてはまだまだですが、バッティングは光るものがあります。プロのスピードに負けていませんし、選球眼も良さそうです。ただ、これからはピッチャーが投げる変化球が変わってきます。今の時期はバッター相手にフォークやチェンジアップといったブレーキングボールは投げていません。曲がりの小さなスライダーやシュートではなく、ストライクからボールになる変化球を見極められるかどうかが、彼にとってポイントになると思います。

――ルーキーで、今季から活躍できそうな選手はいましたか?

 ロッテの藤岡貴裕と中後悠平、広島の野村祐輔、阪神の伊藤隼太、西武の十亀剣。このあたりの選手はもうプロになじんでいました。1軍の練習に淡々とついていけるレベルにあるので、監督は使いやすいと思います。僕のルーキー時代は緊張で大変でしたから、彼らの落ち着きが信じられません(笑)。

 そして、びっくりしたのが中日の高橋周平です。高卒ルーキーですが、キャンプに気後れすることなく参加できていますし、何よりバッティングが素晴らしいです。特に優れているのはタイミングの取り方とバットコントロール。この2点が優れているからバッティングに安定感があります。
 現時点でシーズンも1軍で使っておかしくないだけの実力を見せています。守備はまだまだですが、新生・中日にとっては面白い存在になりそうです。

■ロッテの変則左腕は化けるかも…!?

――ロッテ、西武のルーキーも評価が高いようですが?

 ロッテの藤岡は完成度が高いですね。練習を見ていても落ち着きがあって、当たり前のように1軍で先発として投げそうです。
 そして、化けたら面白いのが中後です。変則的な左のスリークオーターから投げるピッチャーなんですが、今のプロ野球界にはいないタイプで、投げる球に力があります。コントロールに不安があるだけに、オープン戦とシーズン最初の数試合を良い形で入って自信をつけたいです。自信がついて、腕を振ってストライクを投げられるようになれば、バッタバッタと打者を打ち取っていく可能性があります。
 また、中後にとってはドラフト1位で同じ左腕の藤岡がいることがプラスになると思います。注目を分け合うことができますし、ライバルとしても刺激になりますから。

 西武の小石博孝も変則的な左腕ですが、ストレートのスピードが戻ってくると面白いですね。彼は社会人(NTT東日本)時代にコントロールを良くするために、ストレートを抑えるようにした結果、成功することができました。しかし、プロではコントロールを保ちつつ、ストレートをもう少し速くすることが必要です。
 ドラフト1位の十亀はストッパーで使うかもしれませんね。右横手から思い切りよく投げ込んでいて、ボールに力がある点が魅力です。新外国人のウィリアムスがストッパー候補ですが、外国人選手はシーズンに入ってみないと分からないので、十亀を抜てきする可能性はあると思います。西武は先発陣に涌井、西口、岸、牧田、石井一、大石、菊池、ゴンザレスと候補がいるので、リリーフ陣が充実すれば今季は楽しみですね。

 <続く>


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