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パリーグ・プレーオフ | 試合詳細  

第2ステージ 第2試合
北海道日本ハム vs. 福岡ソフトバンク

10月12日(木)18:00/札幌ドーム

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
日本ハム 0 0 0 0 0 0 0 0 1X 1

勝利投手: 八木| セーブ: | 敗戦投手 :斉藤

(ソ)斉藤− 的場
(日)八木− 鶴岡



25年ぶりのリーグ優勝を決めてナインに胴上げされる日本ハムのヒルマン監督=12日夜、札幌ドーム【共同】

北海道日本ハム、サヨナラで25年ぶりリーグ優勝!

 パ・リーグのプレーオフ第2ステージ第2戦、北海道日本ハムvs.福岡ソフトバンクが12日、札幌ドームで行われ、北海道日本ハムが1−0とサヨナラ勝利。25年ぶり3回目の優勝を決めた。シーズン1位通過した北海道日本ハムはプレーオフ第2ステージでも連勝し、地元・札幌ドームで4万2380人のファンとともに、久々の栄誉に酔いしれた。

 北海道日本ハムは0−0で迎えた9回、先頭の森本の四球をきっかけに2死一、二塁のチャンスをつくると、稲葉のセカンド内野安打の間に、二走の森本がホームに生還し、サヨナラ勝ちを決めた。
 投げてはルーキー八木が福岡ソフトバンク打線を散発3安打に抑える危なげない投球で完封勝利を挙げた。

 福岡ソフトバンクは、エース斉藤が力投するも、打線が援護できなかった。プレーオフ第1ステージで1敗もできないがけっぷちから連勝し、第2ステージに進出したが、敵地札幌ドームで連敗。3年連続プレーオフでの敗退となった。

喜び爆発のヒルマン監督 今季象徴するサヨナラ勝ち

 スタンドの大歓声に包まれ、ヒルマン監督の体が宙に舞う。1回、2回…。笑顔で顔をくしゃくしゃにしたナインが、指揮官の体を押し上げた。日本ハムが25年ぶりにパ・リーグを制した。
 ヒルマン監督の第一声は、リーグ1位通過と同じく「シンジラレナイ! 北海道のファンは世界一です」−。普段は冷静沈着な監督が顔を真っ赤に上気させて、お立ち台で喜びを爆発させた。
 25年ぶりの優勝が懸かる大舞台で先発に抜てきしたのは八木。「調子はいい。十分に期待できる」という指揮官の期待に、新人左腕は完封という最高の結果で応えた。
 八木の帽子には「信じたことをやり抜くだけ」とあった。2回には得意の沈む球で併殺打、3回はけん制球でピンチをしのいだ。「緊張はしてません」との試合前の言葉通り、堂々たるマウンドで9回までソフトバンクに得点を許さなかった。
 迎えた9回裏。2死一、二塁から稲葉のゴロが内野安打となり、二塁走者の森本が一気にホームイン。球団新の82勝を積み上げた今季の勢いを象徴するようなサヨナラ勝ちで、リーグ優勝の栄誉を勝ち取った。

【共同通信社】

夢はついに現実に 新庄「みんなと喜べ最高」

 弟のようにかわいがってきた森本が俊足を飛ばしてホームに滑り込んだ。現役生活に別れを告げる17年目のシーズンで日本での初優勝。「最後なので頂点を目指す」と公言していた通り、新庄が劇的なサヨナラ勝ちで悲願をかなえた。「みんなすごくいいやつらで、その選手、監督、裏方さんみんなと喜べることが最高です。このチームでやれたことは財産です」と喜びに浸った。
 4月18日、ヒーローインタビューでの突然の引退宣言。「真っすぐ一本に絞っても振り遅れたり、捕れると思った打球がワンバウンドしたり…」と語った。両足の故障や腰痛など満身創痍(そうい)。だが、打率2割5分8厘、16本塁打という数字以上の貢献度があった。
 ファン2000人が詰め掛けた札幌ドームでの公開入団発表。2004年のオールスター戦では史上初の本盗をやってのけた。かぶり物やバイクを使ったパフォーマンス。論議を呼んだ襟付きアンダーシャツや古巣阪神のユニホームを着ての練習など、多くの話題を提供し、それがファンを呼ぶ要因になった。
 「ばかみたいなことをやって結果を出さないと、ただの目立ちたがり屋。プレッシャーをかけて結果を出す自分が好き」と決意を持って臨んでいた。試合後も遅くまでウエートトレーニングに励む姿がある。
 “新庄流”でチームを支え25年ぶりのリーグ制覇。日本一へ向けた中日との新たな戦いが始まる。新庄の夢はまだ終わらない。

【共同通信社】

力投の斉藤和に援護なし ソフトB

 マウンドで右ひざをついたまま立ち上がれなかった。サヨナラ負けを喫したソフトバンクのエース斉藤和は、ズレータとカブレラに抱きかかえられながらベンチ裏に下がった。タオルで顔を覆い、肩を抱かれながら泣き続けた。
 逆転優勝のためには3連勝しかなかった。右肩に不安を抱えるエースが、6年ぶりに中4日で先発マウンドに立った。この1試合だけでなく、この1年、さらにはプレーオフに泣いた過去2年の雪辱の思いが、その右腕に託された。「福岡に帰れば流れも変わると思っていた。勝って帰るという思いだけでマウンドにいた」。8回までは二塁さえ踏ませぬ見事な投球で、望みをつないだ。
 だが、0点に封じ続ける斉藤和に、打線が1点の援護さえできず敗戦。7日の第1ステージ第1戦と同様の光景で、エースはプレーオフ通算4戦4敗となった。森脇監督代行は「レギュラーシーズン1位通過も、プレーオフで福岡に帰ることも、何一つ達成できなかった。罪の意識さえ感じる」と唇をかんだ。1点をもぎ取る野球ができなかった。
 敗戦からしばらくして、斉藤和は両目を真っ赤にしながら言った。「全力を出し切って、こういう結果になった。今年は日本ハムのほうが上だった」。エースらしい潔い言葉だった。

【共同通信社】

涙ぬぐうヒルマン監督 サヨナラ呼んだ八木の好投

 サヨナラでのリーグ制覇に、ナインが跳びはね、抱き合い、満員の観衆とともに札幌ドームが歓喜に包まれた。ヒルマン監督は「信じられない。ファンとともに夢を追い続け、結果につながった」と涙をぬぐった。
 ようやくもぎ取った優勝への1点は、今季の戦いが凝縮されていた。0−0の9回、先頭の1番・森本が四球を選び、田中賢が犠打。その後、2死一、二塁で稲葉が二塁内野安打を放つと、二塁走者の森本が相手守備のすきを突き、一気に生還した。
 この劇的なサヨナラ勝ちを呼び込んだのは、重圧のマウンドに抜てきされた新人左腕の八木だった。優勝が懸かった大舞台で3安打完封。リーグ最多の18勝を挙げた斉藤和に堂々と投げ勝ち「ファンに一番喜んでもらえる形が最高」と、価値ある1勝に満面の笑みを浮かべた。
 球速はないが、変則フォームから持ち球を駆使して抑える安定感のある投球。第1戦で完投勝利を挙げた20歳のダルビッシュに続き、この日は新人が完封勝利。今季チームの軸となった若い2人が、一気に優勝を決める原動力となった。
 新しい力が実を結び、投打で存分に力を見せて迎えた歓喜。ヒルマン監督は「信じられない」と日本語で繰り返し、ファンとともに至福の瞬間に浸った。

【共同通信社】

歓喜のホーム奪った2人 サヨナラ決めた森本と稲葉

 9回2死一、二塁の場面を、稲葉は「アウトになってもいいと考えたら、意外と冷静に入れた」と振り返る。二遊間へのゴロが内野安打となり、二塁走者の森本が一気にホームイン。稲葉のバットと、森本の足で歓喜のホームを奪い取った。
 その瞬間は「何が何だか分からなかった」と言う森本だが、稲葉の表情を見て優勝が決まったことを知った。「稲葉さんの顔を見たら、見たこともない喜びの表情だったんですよ」と森本。稲葉は「最高。打てなくて苦しかったので、最後は感極まって涙が出てしまった」と優勝の喜びを語った。
 森本はこの日、若い八木を守備でももり立てた。「八木が制球が良くて、守りやすかったです」と謙遜(けんそん)したが、左翼を襲った3回の的場の鋭い打球にも、フェンスを恐れずに好捕。「守りで失点を防ぐのは大事なこと」と好守に胸を張った。
 稲葉は言う。「日本ハムに来て本当に良かった。この野球をしていれば大丈夫だ」と。日本一を目指す力強い宣言だった。

【共同通信社】



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