■初の単独チームでの参加 蘇長龍、侯鳳連が投打の柱
天津の投の柱・蘇長龍。今季は最多勝を獲得する活躍で優勝に貢献した【2008CBMC】
過去3年のアジアシリーズでは、五輪代表メンバーの強化を優先して中国野球リーグ(CBL)選抜チーム(チャイナスターズ)を送り込んできた中国だが、今大会で初めてリーグ優勝チームの単独派遣を決めた。CBLとして事実上初参加となるアジアシリーズ出場のチケットを手にしたのは、天津だ。 2000年代の中国野球は「天津を中心に展開した」と言っても過言ではない。02年のCBL創設年に天津は初代リーグ・チャンピオンの座に輝く。その後3年間、ライバルの北京タイガースの後塵を拝したが、06年から今季まで3連覇を成し遂げ、通算4度の優勝回数はリーグ最多を誇る。また、中国国内で通称“オリンピック”と呼ばれる4年に一度の全国国民運動大会でも、前回(05年)大会で全国制覇を果たし、選手・首脳陣は地元政府から多額の報酬を受け取った。 今季の天津は、CBLでシーズン、プレーオフ通じて通算25勝4敗、勝率8割6分2厘と圧倒的な強さで頂点を極めた。チームを指揮するのは焦益監督(44歳)。厳しい指導と強いリーダーシップで知られる。機動力を使った攻撃を好み、犠打や盗塁を多用。投手起用も勝負どころと見るや、序盤でも継投に出てリスクを早めに摘み取るさい配に出る。 焦益監督をベンチでサポートするのは、元横浜ベイスターズ(NPB)の松岡功祐・守備コーチ(65歳)。東京ドームで初めて指揮を執る焦益監督にとって、松岡コーチの存在は大きな支えになるだろう。 投手陣の柱は、蘇長龍。代表メンバーの選考に漏れ、五輪出場はならなかったが、今季CBLでは先発やリリーフに大車輪の働きで最多勝に輝いた。もう1人の先発投手・陳ウェイは、今季途中まで練習生として湘南シーレックス(横浜ベイスターズ2軍)に帯同。後半戦から天津に戻り、リーグ終盤の大事な試合で好投を続けた。このほか、主に中継ぎで防御率リーグトップの李家強、1999年から4年間中日ドラゴンズ(NPB)に在籍した呂建剛の両ベテランがどの様な投球を見せるか。 野手の注目度ナンバーワンは、なんと言っても侯鳳連。昨年もチャイナスターズの一員として来日し、2試合にまたがり5打数連続安打を放つなど活躍した。北京五輪でも全試合に先発出場し、全選手中8位となる3割8分1厘の高打率で好打者ぶりを発揮した。このほか、今季CBLでハイアベレージを残した4番を打つ楊国剛、盗塁王と最多得点王となった20歳の王靖超、MLBのマイナー球団に在籍経験がある王超と張振旺らのプレーにぜひ注目して欲しい。
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