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冴えたボビーマジック! ロッテの優勝への軌跡
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| 4番にサブローを起用するなど、ボビーマジックが冴えたバレンタイン監督【共同】 |
ボビー・バレンタイン監督に率いられたロッテが31年ぶりにパ・リーグ覇者の称号を手にした。ロッテはシーズン2位で進出したプレーオフで西武を2連勝で下し、ソフトバンクとの第2ステージも3勝2敗で制した。2000年、米大リーグ・メッツを14年ぶりにワールドシリーズに導くなど、短期決戦を知り尽くした名将の采配が日本でも光った。磐石の投手陣と『マリンガン打線』で栄光をつかんだロッテの戦いを振り返る。
■プレーオフで起用が的中
選手の調子を見抜く眼力、信頼関係に基づく起用。プレーオフの試合に「ボビーマジック」のすべてが凝縮されていた。
西武とのプレーオフ第1ステージ。第1戦の先発は、シーズン15勝の渡辺俊だった。初回、西武の栗山に先頭打者本塁打を打たれたものの、その後は要所を締めて7回まで1失点。それでもバレンタイン監督は、8回から薮田を投入し、その裏の勝ち越し点につなげた。続く第2戦では、8回に中村に本塁打を許したところで、完封ペースの小林宏から藤田にスイッチ。最後は2日連続で小林雅が締めた。
■5戦目で雌雄を決したPO第2S
第2ステージでもマジックは冴え渡った。ソフトバンクの第1戦の先発は、今季2戦2敗、防御率1.32と抑え込まれた杉内。難敵相手にバレンタイン監督は、大塚を今季初めての1番に抜てきした。大塚は、杉内から二塁打を放って先制のホームを踏むなど2安打の活躍。シーズン終盤は故障でファームにいたベニーが、レフトフェンス直撃の決勝タイムリーを打ち、試合を決めた。
第2戦は西岡を1番に、プレーオフ3安打だったフランコを5番に起用した。6回、この二人が二塁打を放ち、3点を奪って逆転。30年も遠ざかっていたパ王者にあっさりと手をかけた。しかし、第3戦は9回までに4点をリードされながら、守護神・小林雅が同点に追いつかれて、延長で敗れるまさかの展開。続く4戦も落とした。
雌雄を決する第5戦。1点のリードを許した8回に里崎がレフトフェンス直撃のタイムリー二塁打を放って逆転。好調の里崎を5番に上げた打順変更が生きた。最後は2試合前に崩れた小林雅。監督の絶対の信頼に応えるように小林雅はソフトバンク打線を0点に抑えた。
■交流戦で1位
今季のスタートダッシュは見事だった。楽天との開幕戦こそ落としたものの、2戦目で24安打26得点の歴史的大勝。勢いに乗って最初の30試合を23勝7敗というハイペースで駆け抜け、4月19日から5月4日までは破竹の12連勝も遂げた。セ・パ交流戦でも勢いは止まらず、24勝11敗で勝率1位。交流戦のMVPには負けなしの5勝を挙げた小林宏が選ばれた。
交流戦後にペースは落ちたが、2位は譲ることなく、ソフトバンクに食らいついた。シーズン最後の日本ハム2連戦では、連敗すれば、プレーオフで1勝のアドバンテージ(5ゲーム差以上)を許すという窮地に追い込まれたが、初戦を小林宏、薮田、小林雅のリレーで0対0のドローに持ち込み、4.5ゲーム差でシーズンを終えた。
■最大の連敗は4
最大の連敗は「4」。磐石の投手陣に支えられ、最後まで長い連敗をすることはなかった。15勝の渡辺を筆頭に小林宏(12勝)、セラフィニ(11勝)、小野(10勝)、久保(10勝)、清水(10勝)と2ケタ勝利の投手が実に6人。リリーフの薮田、藤田、小林雅はシーズンを通してフル稼働した。
打撃成績で打率、打点、本塁打の各部門でリーグ3傑に入った打者はいない。打率で今江(3割1分)、本塁打で李スンヨプ(30本)の6位が最高成績だ。しかし、チーム打率はリーグトップの2割8分2厘。フォア・ザ・チームの精神で、つなぐことに徹した「マリンガン打線」が、最後に大輪の花を咲かせた。
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