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ドラフト会議総評 セ・リーグ編


■中日

 リーグ連覇を目指す中日は、即戦力11名を指名して、チームの底上げを図った。山本昌以外に先発ローテーションを1年間守った左腕がいないため、自由枠で本格派左腕の樋口龍美(JR九州)を補強。強気な攻めが身上の川井進(日本通運)、多彩な変化球を操る石井裕也(三菱重工横浜硬式野球クラブ)の両左腕にも期待がかかる。地元の中部大から指名した鈴木義広は長身の右横手投げで中日にいないタイプ。中田賢一(北九州市大)、金剛弘樹(日本通運)は威力あるストレートを武器にする。小山良男(JR東日本)は高校、大学で日本一を経験しているインサイドワークが魅力。中村一生(国際武道大)は強打、普久原淳一(法大)は俊足で外野のレギュラーを狙う。鎌田圭司(トヨタ自動車)、沢井道大(東海理化)の補強で、井端、荒木のバックアップは万全だ。


■ヤクルト

 城石、土橋の守るセカンドに大学ナンバーワンセカンドの呼び声高い田中浩康(早大)を自由枠で獲得。来季のレギュラー争いが激化することは間違いない。来年で40歳になる古田の後釜に、守りに定評がある川本良平(亜大)を補強。まずは小野、米野らと2番手争いからスタートだ。投手補強としては、即戦力の松岡健一(九州東海大)、上原厚治郎(沖縄電力)を指名。ともに140キロを超える速球を武器にし、川島に続いて2年連続ヤクルト勢の新人王も夢ではない実力を秘める。丸山貴史(愛工大名電高)は今春の選抜準優勝の実績を持つ。キレのある変化球で打たせて取る石川タイプの技巧派だ。


■巨人

 投手力補強が一番の課題の巨人。社会人ナンバーワン右腕の野間口貴彦(シダックス)と、素材は大学の先輩である新人王の川島以上と言われる三木均(八戸大)を自由枠で獲得。来季からローテ入り間違いない逸材だ。下位指名で、今春の選抜で『みちのくの怪腕』と騒がれた木村正太(一関一高)、長身から投げ下ろす速球が武器の東野峻(鉾田一高)と将来の巨人を背負う逸材を指名した。外野の一角を担う清水がFA宣言し、残留が微妙な状況のなか、亀井義行(中大)を獲得。強肩、強打で大学屈指の外野手の評判だ。捕手では星孝典(東北学院大)を指名。チーム史上初の『巨人の星』が誕生した。


■阪神

 ドラフト史上最年少となる15歳の辻本賢人(マタデーハイスクール)を指名して、周りを驚かせた。15歳ながら、180センチ、75キロと恵まれた体格で、142キロを計時する。まずは2軍でじっくりと鍛えてほしい。矢野、野口とベテランの捕手陣に対して、岡崎太一(松下電器)を自由枠で獲得し、5巡目には関西屈指の大型捕手と呼び声高い大橋雅法(北陽高)を指名した。浅井、狩野、中谷らと将来の正捕手を争う。自由枠の本格派左腕・能見篤史(大阪ガス)、190センチの長身から投げ下ろす速球が武器の橋本健太郎(日本新薬)は即戦力として期待。赤松真人(立命大)の俊足ぶりは赤星にも劣らない。打撃力を磨けばレギュラー奪取もある。今春、甲子園の東北戦でサヨナラ本塁打を記録した高橋勇丞(済美)、今夏の甲子園に出場した本格派右腕の玉置隆(市和歌山商高)は将来性抜群。水落暢明(信太高)は一度、平安高を退部後、信太高に再入学。今年1年は年齢制限で公式戦に出場できず、体力づくりに励んだ異色の経歴を持つ。

■広島

 リーグ最下位となるチーム防御率4.75を記録した広島は、7人の指名がすべて投手を指名。1巡目は、佐藤剛士(秋田商高)を指名。春夏連続甲子園出場で、速球の威力は実証済み。若手育成のうまい広島で大きく成長したい。3巡目の森跳二(関西外大)は全国的に無名ながら、140キロの速球とスライダーで打ち取る技巧派右腕。東都2部からは、小島紳二郎(国士大)、梅津智弘(国学大)の2人を獲得。小島は国士舘高時代から球威に定評のあった本格派左腕。梅津は球威はないが、右横手から丁寧な投球を心がける技巧派だ。8巡目には、地元のJFE西日本から田中敬人を指名。駒大、JFE西日本と名門で鍛えられている精神力に期待が大きい。丸木唯(輪島実)は甲子園歴はないが、素質は注目されていた逸材。金城宰之左は河内に続く大型左腕を目指す。


■横浜

 3年連続最下位を脱出するべく新人獲得に力を入れた横浜は、自由枠で大勝利。アマチュア球界屈指のサウスポー那須野巧(日大)、150キロ近いストレートと落ちるボールを武器とする本格派右腕の染田賢作を獲得した。2人とも1年目から計算の立つ即戦力だ。また4巡目には、安定した守備と広角打法が魅力の藤田一也(近大)を獲得。石井の後釜になれる逸材。岸本秀樹(近大)は大学時代の実績はほとんどないが、150キロを超すストレートを持つ素材型。松家卓弘は東大史上最強右腕と言われる。橋本太郎(大体大浪商高)は大阪を騒がせた本格派右腕で、牛島新監督の後輩にあたる。石川雄洋は地元の横浜高出身。鈴木尚、多村ら先輩に続く活躍を見せることができるか。斉藤俊雄(三菱自動車岡崎)は、正捕手の相川からレギュラー奪取なるか。桑原義行(日大)は那須野と大学時代の同僚。たくみなバットコントロールが光る。

<了>

関連リンク
ドラフト会議詳細(04.11.17)
ドラフト会議総評 パ・リーグ


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