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上田龍 スポーツナビ

三冠王サンタナ、狙うは15年ぶりの世界一(1/2)

2006年10月03日


歴史に名を残す大投手に成長したサンタナ。威力のあるストレートとチェンジアップのコンビネーションは相手打者を翻弄(ほんろう)する
歴史に名を残す大投手に成長したサンタナ。威力のあるストレートとチェンジアップのコンビネーションは相手打者を翻弄(ほんろう)する【 (C)Getty Images/AFLO 】

Triple Crownを達成したサンタナ

 米大リーグの公式サイトには、歴代の「Triple Crown(三冠王)」が掲載されている。ここでは首位打者・本塁打・打点の「打撃三冠」とともに、勝利数・防御率・奪三振の「投手三冠」歴代達成者もあわせて紹介されており、ナショナルリーグでは1877年以降、2002年のランディー・ジョンソン(当時ダイヤモンドバックス。現ヤンキース)まで計18回(14人)、アメリカンリーグでは1901年のサイ・ヤングから1999年のペドロ・マルティネス(当時レッドソックス。現メッツ)まで13回(7人)この偉業が達成されている。

 そして今季は、ツインズ地区優勝の立役者となったヨハン・サンタナが、最多勝(19勝=タイ)、防御率(2.77)、奪三振(245)でア・リーグの1位を占め、史上32回目(22人目)、ア・リーグの左腕投手としては1945年のハル・ニューハウザー(タイガース)以来61年ぶりとなるTriple Crownに輝いた。


ポストシーズンは先発投手の出来が試合を左右する

 ことしのメジャーリーグは、1901年の2リーグ制以降、ストライキで中断・短縮された年を除き、初めて両リーグとも20勝投手不在のシーズンとなった。このうち、9月26日(現地時間)のロイヤルズ戦で19勝目を挙げたサンタナには、もう1試合先発登板の機会があったが、彼はそれを回避して、アスレチックスとの地区シリーズ第1戦の先発に備える道を選んでいる。

 プレーオフの初戦に先発する投手は、そのあとのリーグチャンピオンシップ、そしてワールドシリーズでも、先発登板の機会がもっとも多く巡ってくる可能性が高い。実際、ヤンキースはサンタナと並ぶ19勝をマークした王建民、アスレチックスは左腕エースのバリー・ジト(16勝)、カージナルスがクリス・カーペンター(15勝)、ドジャースがデレック・ロー(16勝)、メッツは通算9勝、防御率2.55とポストシーズンで実績抜群のオーランド・ヘルナンデス(11勝)と、いずれもエース級の顔ぶれが「開幕投手」を務める。

 短期決戦のポストシーズンでは、先発投手の出来が公式戦以上に試合の行方を左右する。それを証明しているのが近年のワールドシリーズMVPの顔ぶれで、1986年以降の20年では、オーレル・ハーシュハイザー(88年・ドジャース)、トム・グラビン(95年・ブレーブス)、リバン・ヘルナンデス(97年・マーリンズ)、ランディー・ジョンソン(01年・Dバックス)など、シリーズ2勝以上の先発投手8人が栄誉に輝いている(01年のジョンソンは3勝のうち1勝が救援勝利)。

<続く>


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