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| トーリ監督から「特別な選手」とたたえられる主将デレック・ジーター(右)。左は松井秀喜【 (C)Getty Images/AFLO 】 |
若手・ベテラン・“使い捨て選手”の活躍
これはヤンキースのマジックと言ってもいいかもしれない。21歳のカブレラは、フェンス際の超ファインプレーなどを演じながら、戦力として十分に役立つことを証明すると同時に、ファンやチームのマスコット的人気も手に入れてしまう。
また、ウィリアムズは、昨季の不振をぬぐい去るような活躍をみせる。そして、“使い捨て選手”たちもしっかりと役割を果たす。
「ことしのチームは、故障者が出るたびに結束が強くなる。僕自身も、ものすごく強い気持ちで試合に臨んでいる」
松井との短い会話を終えた後、斜め向かいのロッカーにいたウィリアムズにチームの状態を尋ねると、自信に溢れた表情で言った。
ジーター以外に“特別な選手”は存在しない
ヤンキースのヤンキースたるゆえんは、それでも補強の手を緩めることなく、7月31日トレード期限直前に大物ボビー・アブレイユとクレイグ・ウィルソンを獲得してしまうところにある。これで、松井とシェフィールドの復帰が延び、シーズン絶望という最悪の事態になっても十分に戦っていける。
トーリ監督が折に触れて「特別な選手」というデレック・ジーター以外、いくら松井といえども代役がいるのだ。実際、欠場している間、「ここで松井がいてくれたら・・・・・・」というような声は起こらない。
松井は球団が急いでいないのだから、早期復帰にこだわることはないだろう。本人の気持ちは察して余りあるが、選手生命にかかわるケガである。半端に出てきて打てなければ、スタンディングオベーションで迎えられてもすぐにブーイングの嵐に直面する。
それより何よりも、痛みが再発するようなことになれば、来季以降にも悪影響を及ぼす可能性もある。
忘れてはならない重要なことは、今の松井には日本時代とは違って代わりがいるということなのだ。
<了>
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■出村義和/Yoshikazu Demura
スポーツジャーナリスト。ユタ州立大学ジャーナリズム科卒業後、出版社勤務。メジャーリーグ担当、ニューヨーク支局勤務、野球週刊誌編集長を経て渡米。ニューヨークをベースにメジャーリーグなどの取材、執筆活動を行う。昨夏ベースを日本に移し、現在は、スカパー!MLBライブの解説者としても活躍中。著書に『英語で聞いてみるかベースボール』(語学春秋社)ほか
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