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| リハビリに励むヤンキースの松井秀喜(右)【 写真は共同 】 |
思わず息をのんだ、左手首の手術あと
松井秀喜の長く、暑い夏は続く。すでに伝えられている通り、左手首の痛みが消えない。3日に行われた検査では異常はなかったのだが、松井本人が執刀医に「靭帯(じんたい)に違和感がある」と訴えたため、従来通りのリハビリをそのまま続行することになり、ヤンキースのマイナー施設があるタンパに戻った。次の定期診察は17日。この状態なら、両手で打撃練習ができるようになるのは、その診察を受けた後になるだろう。
思わず息をのんだ。左手首の手術のあとは、12〜13センチはあっただろうか。まだ、そこは盛り上がっている。
「痛かっただろうね」
「いや、もうそんなに痛くはないですよ」
オールスターブレーク直後、ヤンキースのクラブハウスで久しぶりに顔を合わせた松井は涼しげに言ったが、どこか無理をしているような印象を与えた。松井周辺からも、メディアからもしきりに8月中の復帰説が流れていたころだった。
8月中の復帰にヤンキースは後ろ向き
「今度はいつ、こっちに来るんですか」
「9月に入ってからかな」
「そのころなら、もちろん戻っていますよ」
「誰でも言うことだろうけど、焦らないでしっかり治して」
短い会話はそんなやり取りで終わった。痛みがひいて、本格的な練習が始められるようになっても、やはり松井の8月中の復帰はあり得ないだろう。本人がいくら大丈夫と言ったとしても、チームが許可を与えるはずはない。
松井を含めた故障者続出の対応策が実にうまく進み、予想された下位転落を防いだばかりでなく、宿敵レッドソックスをかわしてトップに立っているからだ。
故障者続出も決してパニックに陥らず
ヤンキースは松井が5月11日に骨折をした直後、まだ病院で診察を受ける前から「これまでの経験から3カ月はかかるだろう」(ジョー・トーリ監督)という認識のもとで、松井抜きの体勢を迅速に進めた。勝ち星を積み上げ、優勝回数を積み重ねる「勝利の伝統」が売り物の球団である。停滞は許されない。松井と前後してライトのゲーリー・シェフィールドが故障者リスト入りしても、決してあわてたり、パニックに陥るようなことはなかった。
むしろ、トーリ監督就任1年目でワールドシリーズ優勝を果たした1996年以来、そういう対応はお手のものと言った方がいいだろう。とりあえず、応急処置として代役に若手のミルキー・カブレラを抜てきし、今季から外野のユーティリティーとなったバーニー・ウィリアムズをフルに使い、さらに他球団で戦力外になったテレンス・ロングやアーロン・グイエルといった、いわば使い捨てのような選手を集めた。
<続く>
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