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| メジャーデビューを果たしたニューヨークで再びマウンドに立ったパイレーツの桑田真澄【 (C)Getty Images/AFLO 】 |
物事のノウハウを熟知、若手の手本
パイレーツのオールドルーキー桑田真澄が、思い出の地ニューヨークに戻って来た。敵地ブロンクスでのヤンキース戦で夢のメジャーデビューを飾ったのは6月10日(現地時間)のこと。あれから約1カ月半が過ぎ、メッツとの3連戦を戦うために再び「世界の首都」の地を踏んだのだ。
初々しさばかりが目立った6月のデビュー当日と比べ、今回の遠征中は桑田のクラブハウスでのたたずまいにも変化が見えた。
ストレッチを始めるまでの空き時間には部屋中央のソファで英語の雑誌などを読みふけり、時にテレビ画面にも目をやる。チームメートや顔なじみの記者と軽く談笑を交わす。ほとんど初対面の筆者の背中も気軽にたたいてくれる。
日本人選手に限らず、メジャーに上がったばかりのルーキーは試合前、自身のロッカーで所在なげにしているケースが多いもの。しかし、そこは海千山千の39歳、桑田。英語を得意としていることも大きいのだろうが、彼の一挙一動からは修羅場をくぐってきたものだけが持つ余裕が存分に感じられた。
「桑田は物事のノウハウを十分に分かっている。試合前の準備から配球まで、状況に応じた行動の仕方を熟知しているんだ。彼とともにプレーすることは僕にとってもいい勉強だよ」
そう語ってくれたのは26歳のロニー・パウリーノ捕手。若く荒削りな選手が多いパイレーツ内で、酸いも甘いも知り尽くしたベテラン投手はさまざまな意味で存在感を示しているようである。
思い出の地で2度目の被弾、苦い経験も
もっとも、肝心のマウンドでは事はそうスムーズにばかりは運ばない。24日の試合では8回から登板し、メッツの若手ラスティングス・ミレージに手痛い一発を浴びてしまった。
「また2ランを打たれてしまいました」。試合後に桑田本人も冗談めかしてそう語ったように、6月のヤンキース戦でアレックス・ロドリゲスに2ランを打たれたのに続き、ニューヨークの試合ではこれで2試合連続の被弾。ニューヨークにこだわらずとも、後半戦に入ってからは、24日の時点で3試合連続失点を許したことになる。
7月2日のブルワーズ戦で2/3回を投げて7失点と打ち込まれて以降、登板機会は徐々に減ってきている。起用されるとしても、最近は相手に大量リードを許している場面でのいわゆる「敗戦処理」役のみ。
「(本塁打を打たれたときは)高めに球が行ってしまっていた。ブルワーズ戦と全く同じで、高めに行くと痛打されてしまうんだ」。24日の試合後、ジム・トレーシー監督のこんなコメントからも、デビュー直後のような温かみは感じられなかった。桑田は戦力面では現時点で、残念ながらチーム内で「重宝されている」とは言えない立場なのだろう。
<続く>
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