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「GODZILLA MEDIA WATCHING」 VOL.2
松井第2号に見る日米メディアの温度差
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松井の試合に訪れた読売関係者に注目したニューヨーク・メディア【Photo by 渡辺史敏】
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■豪快第2号も話題の中心は巨人関係者
オープン戦初戦(2月27日)の初ホームランに続き、3月3日の“第2号”を含む3打数3安打と、松井のいきなりの活躍に日本のマスコミは大騒ぎになっているが、アメリカの反応は?
27日のホームランに関しては、日本でもかなりの報道がされたが、ニューヨークの地元紙も大きな扱いでその活躍を報じた。地元タブロイド紙である『New York Post』と『Newsday』は、ともに松井のバッティング写真を大きく裏1面で使い、さらに老舗(しにせ)の『The New York Times』はスポーツ・セクションのトップに掲載と、まさにトップ・ニュースだったのである。
しかし、3日の活躍については、日本では「現時点でチームの3冠王」などという見出しが出ていたのに対し、米メディアでは裏1面どころか、地元紙でもこの日の活躍を大きく扱ったものは皆無だった。タブロイド紙は一応、3安打1ホームランといった内容を伝えたものの、『Daily News』の「松井はまた、旧チームのためにショーを開いた」(Anthony McCarron文)、『Newsday』の「ヨミウリの関係者、松井を訪ね強烈な印象を受ける」(Ken Davidoff文)といったような見出しがすべてを物語っているように、その日の松井関連の注目ポイントは観戦に訪れていた読売ジャイアンツ関係者の方に集まっていたのだ。
よく言われているように、松井のFAによる移籍は、同時にヤンキースの日本市場でのビジネス展開と、その上での巨人との提携を絡めて語られることが多い。特に米メディアはその点にかなり注目しており、それゆえ、この日も松井以上に読売関係者が注目されたのだろう。
■松井報道はまだまだ地元と専門メディアレベル
それでも3打数3安打でホームランまで打ったのだから、「その点をもっと報道してもいいのでは?」という声もあるかもしれないが、現在はあくまでオープン戦の序盤。27日は「鮮烈なデビュー」という点で注目されたが、活躍するたびに毎回大騒ぎされることはない。実際、地元紙はまだしも全国メディアとなると、27日の活躍ですらほとんど報道されていないということも理解するべきだろう。
例えば、サンフランシスコの老舗日刊紙『San Francisco Cronicle』の28日付紙面には、松井の“Ma”の字どころか、ヤンキースに関する記述などまったくなかった。松井報道は、現在はあくまで地元と専門メディアのレベルにとどまっている。
ヤンキース関連の話題では現在、デビッド・ウェルズ投手が出版予定の自叙伝について、その内部の暴露的内容が取りざたされており、世間の関心も高い。米メディアは、球界全体を揺り動かすかもしれないそちらの取材に注力しており、松井報道もしばらくは小さくなるだろう。むしろ、日本のメディアがこの問題にあまり触れないのも不思議な感じがするのだが……。
■渡辺史敏/Fomitoshi Watanabe 1964年生まれ。兵庫県出身。明治大学卒業後、科学雑誌編集部勤務を経て、96年フリーランスとして渡米。現在はニューヨークを拠点に、NFLやサッカーを中心としたスポーツと、インターネット、TV、コンピュータといったIT分野の2つをカバー。Webスポーツマガジン『Super Play』共同設立者。現在、『Number』『スポーツ Yeah!』『アメリカンフットボール・マガジン』『アサヒパソコン』『インターネット・マガジン』などで執筆中。
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