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2004年プレーオフ プレーバック
 ワールドシリーズ(World Series)
 レッドソックス(4勝)vs. カージナルス(0勝)
 
リーグ優勝決定シリーズの勢いのまま、3連勝でカージナルスを倒し、86年ぶりにワールドシリーズを制したレッドソックス【 (C)Getty Images/AFLO 】  
 ワイルドカードから86年ぶりの世界一を狙うレッドソックスと、勝てば22年ぶりの優勝となるカージナルスの対決となったワールドシリーズ。共にリーグ優勝決定シリーズで逆転勝利を収めた勢いのあるチームなだけに、初戦がカギを握った。

 初戦は、共に強力打線を持つ両チームの派手な打ち合いとなった。初回、レッドソックスはオルティーズの3ランなどで4点を先制。すかさずカージナルスも2回、3回と1点ずつ返す。2点差に迫られたレッドソックスは3回裏、デーモンのタイムリーなどで3点を追加。しかしカージナルスは、この日「9番・レフト」で先発出場した田口壮が内野ゴロで1点を挙げるなど4回に3点を返すと、6回にも田口の内野安打をきっかけに2点を挙げ、ようやく同点に追いつく。レッドソックスは7回に、ラミレス、オルティーズの連続タイムリーで2点を勝ち越すも、8回に2点を返され再び同点とされる。試合が決まったのはその裏、ベルホーンが2ランを放つと、9回を守護神フォークがきっちり抑え、レッドソックスが大事な初戦を制した。

 第2戦はレッドソックスの先発シリングが、カージナルス打線を6回1失点に抑える好投を見せる。初戦の主役となったベルホーンのタイムリーなどで得点を重ねたレッドソックスが、6−2で快勝。2連勝を飾る。シリーズの流れを取り戻したいカージナルスだが、第3戦の先発P・マルティネスの前に、7回を3安打無失点に抑えられ、なす術(すべ)なし。初回に飛び出したラミレスの先制ソロアーチなどで奪った4点を継投で守りきり、4−1で完勝。3連勝で、ついに世界一に王手をかける。

 カージナルスの本拠地で行われた第4戦。逆転を祈るカージナルスファンの願いは届かず、自慢の打線はこの日も沈黙。レッドソックスの先発ローに7回を3安打無失点に抑え込まれてしまう。一方のレッドソックスは初回、デーモンの右中間への先頭打者アーチで先制。3回にも2点を追加したレッドソックスが3−0でカージナルスを下し、86年ぶりの世界一に輝いた。それはまた、1918年以来続いた“バンビーノの呪い”から開放された瞬間でもあった。

 レッドソックスは、リーグ優勝決定シリーズも合わせプレーオフ8連勝。これはヤンキース(98年)、ブレーブス(95年)、レッズ(76年)の7連勝を上回る初の快挙となった。また、プレーオフ全14試合の総得点90点もさることながら、その半分の45得点が2アウトからの得点というのは圧巻。振り返れば、ヤンキース戦の逆転4連勝のきっかけとなったのは9回裏、土壇場の同点タイムリー。「野球は9回、2アウトから」という野球の醍醐味(だいごみ)をあらためて感じさせてくれるレッドソックスの世界一となった。

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