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木本大志
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スポーツナビ
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イチロー200安打スペシャル! 記者会見を振り返る(1/3)
『ICHIRO 4年目の日々』 VOL.10
2004年08月28日
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| 史上初の新人から4年連続200本安打を本塁打で決めたイチロー【 (C)Getty Images/AFLO 】 |
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笑いの絶えない和やかな会見
センター頭上を襲う当たり。抜けるのは間違いないと思ったが、最後でひと伸びを見せた打球は、右中間の一番深いところに飛び込む。イチローが、シーズン一番の個人目標と公言する200安打は、12打席無安打の後、派手に飛び出した。 ベースを一周後、ダッグアウトに引き上げたイチローに対し、まばらになったスタンドのファンからカーテンコールを求める声が飛ぶ。「熱くなった」とイチローが振り返ったその一瞬、彼はベンチを飛び出し、照れくさそうに右手を上げた。
試合後のクラブハウス。イチローのロッカーの周りには、地元紙のビートライター(番記者)が勢ぞろい。それに気づいたイチローは、いつもならシャワーを浴びてから質問に答えるのだが、そのまま囲み取材に応じ、新人から4年連続200安打というメジャー記録達成の意義を知る。会見では、何度もクーパーズタウンの話題が出たというから、その記録の重みをイチローもあらためて感じたのかもしれない。
地元記者とのやり取りの後、イチローはシャワールームへ向かい、日本人メディアは日米通算2000本安打を放ったときと同じ、いつもは試合後の監督会見が行われる部屋で待機。しかし、程なくして小さな笑みを浮かべたイチローが現れ、笑いの絶えない和やかな会見が始まった。
メディアへの皮肉は本音? リップサービス?
今回のコラムではその会見が余りにも面白かったので、イチローの雰囲気を交えながら一問一答を再現してみたい。言葉の端々ににじむ、イチローの200安打への思い。普段は見せないイチローの人柄もまた、一つひとつの言葉の中に溢れていた。
――まずは、正直な気持ちから
去年と違って試合数がたくさんあったので、出てればそのうち出ることは間違いないんですけど、あと1本になってからの10何打席っていうのは……昨日だけ(25日)なんですけど、ノーヒットの試合っていうのは、なんかやたら長く感じて、今日出なかったらまた(メディアから)集中砲火を浴びるところだったので、助かりましたねえ(笑)。
集中砲火云々のコメントの背景には、「イチロー、200安打を前に足踏み」などど書かれたことがあるようだが、イチロー自身も前日からピリピリしていたことを認め、こんな風に一言。 「俺も、まだまだ青いな(笑)」
――200安打到達の本塁打は狙ったのか
いや、そんなことないですよ。ただ、思いっきり振りたいと思って、その結果ですね。なかなか狙うということは難しいです。あと1本というところで、ヒットが欲しいわけですから。でも、さっき言ったように周りがうるさいので、なんとかしたいなあと(笑)。だから、良かったんじゃないでしょうか、お互いに。
言葉尻だけを取れば、メディアに対する皮肉とも取れる。だが実際には、険はない。イチローの顔には笑みが浮かんでおり、このコメントの後は部屋中が笑いに包まれた。本音半分? リップサービス半分? <続く>
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