■詳細
総括
王JAPANが苦闘の末、初代世界一に! ワールドベースボールクラシック(WBC)決勝、キューバvs.日本が21日(日本時間)、米国のペトコ・パークで行われ、日本が10−6で乱打戦を制した。日本は、見事に参加16チームの頂点に立った。
決勝の大舞台で、日本打線が猛打爆発した。初回、1死満塁から多村の押し出し死球で、1点を先制。なおも、2死満塁から小笠原の押し出し四球で1点を追加すると、続く今江が2点タイムリーを放ち、試合の主導権を握った。5回に2点を加えた日本は、1点差に詰め寄られた9回にも、イチローのタイムリーヒットなどで、4点を挙げ、追いすがるキューバを突き放した。一方の投手陣は、松坂、渡辺、藤田、大塚と4人の投手が粘りのピッチングで何とかキューバ打線を6失点に抑えた。
キューバは自慢の強力打線が6点を奪い、反撃したものの、今大会踏ん張っていた投手陣が大誤算。相手打線につかまり、試合をつくることができなかった。
奇跡の2次リーグ突破を果たした日本。今大会3度目の対決となる準決勝の日韓戦で、6−0とリベンジを果たし、決勝でも、アマチュア最強と言われるキューバ相手に打ち勝った。メジャーリーガーが参加した初めての世界大会で、王JAPANが日本の野球を世界に大きくアピールした。
1回表
・先制点の欲しい日本の攻撃は今大会初めて1番に入った川崎から。キューバはロメロが先発のマウンドに上がる。
1:川崎 初球ボール。2球目、変化球でストライク。3球目、ストレートでストライク。2ストライク1ボールからの4球目、外角の変化球を引っ掛け、ピッチャーゴロ。 2:西岡 フルカウントからの7球目、外角の変化球をうまく合わせ、ショート内野安打。 3:イチロー 1死一塁。初球バントの構えを見せたが、見送りボール。その後、1ストライク2ボールからの4球目、西岡が盗塁に成功。1死二塁となった。イチローはフルカウントから、低めの変化球を見送り四球で出塁。 4:松中 1死一、二塁。フルカウントからの6球目、外角の変化球を打ち、ショート内野安打。1死満塁のチャンスとなった。
ここでキューバは早くも先発のロメロをあきらめ、ビシハンドリー・オデリンに継投する。日本はこのチャンスに多村がバッターボックスへ。
5:多村 1死満塁。1ストライク2ボールからの4球目、内角のストレートが多村のひじに直撃し、死球。三塁走者が生還し、日本は1点を先制した。 6:里崎 2ストライクからの3球目、外角低めの変化球にタイミングが合わず、空振り三振。 7:小笠原 2死満塁。フルカウントからの8球目、きわどい外角のストレートを見送り、四球。押し出しの四球で、日本は2点目を奪った。 8:今江 2ストライク1ボールから外角高めの変化球を強振し、センター前タイムリーヒット!! 2者が生還し、2点を追加。日本はリードを4点に広げた。
キューバは3人目ノベルト・ゴンザレスに投手交代。
9:青木 2死一、二塁。1ストライクからの2球目、外角の変化球を引っ掛け、セカンドゴロ。
・日本は初回に猛攻を見せ、幸先良く4点を先制した。
1回裏
・4点の先制を許したキューバは1番パレットから。日本の先発マウンドには松坂が上がる。
1:パレット 初球、高めのストレートでボール。2球目、外角のストレートでストライク。その後、1ストライク2ボールからの4球目、外角のスライダーをうまくとらえ、レフトスタンドへ反撃のソロ本塁打。キューバは1点を返した。 2:エンリケス 1ストライク2ボールから内角の変化球を引っ掛け、サードゴロ。 3:グリエル 2ストライクから外角高めのストレートを引っ張り、ショートゴロ。 4:ボレロ 2死走者なし。2ストライク1ボールからの4球目、真ん中低めのフォークに空振り三振。
・キューバは先頭打者本塁打で1点を返した。松坂は本塁打を浴びたものの、後続の打者はきっちりと抑えた。
2回表
・日本は1番川崎からの好打順。
1:川崎 初球、セーフティーバントを試みるも、キャッチャーゴロ。 2:西岡 フルカウントからの8球目、外角高めのボール球に手を出し、空振り三振。 3:イチロー 1ストライク2ボールからの4球目、内角のカーブをうまくとらえるも、ショートの超美技に阻まれ、ショートライナー 。
・日本打線は3者凡退に終わった。
2回裏
・3点ビハインドのキューバは5番セペダから。
5:セペダ 2ストライク2ボールからの7球目、真ん中の落ちる球に見逃し三振。 6:ウルティア 2ストライク1ボールと簡単に追い込まれた後の5球目、外角のストレートを強振するも、空振り三振。 7:ガルロボ 1ストライク1ボールからの3球目、外角のストレートをうまく流し打ち、ライト前ヒット。 8:ペスタノ 2死一塁。初球、里崎のパスボールで、走者は二塁へ。ペスタノは2ストライク2ボールからの6球目、外角のストレートに空振り三振。
・松坂は2死二塁と得点機を与えるも、後続を威力のあるストレートで仕留め、無失点に抑えた。2回を終えての球数は36。
3回表
・追加点の欲しい日本は4番松中から。
4:松中 2ストライク1ボールと追い込まれた後の5球目、内角のストレートを強引に引っ張り、ライト前ヒット。 5:多村 フルカウントからの7球目、外角のカーブに空振り三振。 6:里崎 1死一塁。1ストライク3ボールからの5球目、外角のカーブを見送り、四球。1死一、二塁となった。 7:小笠原 1ストライク1ボールから真ん中のカーブを打ち上げ、センターフライ。 8:今江 2死一、二塁。初球を積極的に狙うも、ピッチャーゴロ。
・日本は得点圏に走者を送るも、小笠原、今江が凡退し、無得点で攻撃終了。
3回裏
・キューバは9番ラミレスから。
9:ラミレス 1ストライク1ボールからの3球目、真ん中高めのストレートをうまくとらえ、レフトフェンス直撃の二塁打。 1:パレット 無死二塁。初球、セーフティーバントを狙うもファウル。フルカウントからの6球目、外角のストレートに空振り三振。 2:エンリケス 1死二塁。1ストライク2ボールからの4球目、外角のストレートを引っ張るも、レフトフライ。 3:グリエル 2死二塁。2ストライク2ボールからの6球目、外角のスライダーにタイミングが合わず、センターフライ。
・松坂は無死二塁のピンチを迎えたが、気迫の投球で後続を抑えた。球数は55球。
4回表
・ピンチをしのいだ日本は9番青木から。
9:青木 2ストライク2ボールからの5球目、内角の変化球に空振り三振。 1:川崎 1ストライクからの2球目、外角のストレートを流し打つも、ショートライナー。 2:西岡 2死走者なし。フルカウントからの7球目、外角の変化球を見送り、四球を選んだ。 3:イチロー 2死一塁。イチローの打席で、一塁走者の西岡が飛び出し、けん制死。
・日本は2死から走者を出したものの、西岡がけん制にひっかかり、チャンスをつぶした。
4回裏
・キューバは4番ボレロから。松坂が4回のマウンドに上がる。
4:ボレロ 初球、外角のスライダーをとらえ、大飛球を打つも、センターフライ。 5:セペダ 2ストライク1ボールからの4球目を打つも、ショート川崎の超美技に阻まれ、ショートゴロ。 6:ウルティア 初球、外角高めのストレートをはじき返し、センター前ヒット。 7:ガルロボ 初球を積極的に狙うも、ライトフライ。
・松坂は、川崎のファインプレーが飛び出すなど好守備にも助けられ、無失点に抑えた。
5回表
・追加点を奪いたい日本は3番イチローから。
3:イチロー 2ストライク2ボールからの7球目、外角のスライダーをうまく流し打ち、レフト線を破る二塁打。 4:松中 無死二塁。初球、真ん中高めの変化球を打ち、ライト前ヒット。無死一、三塁と絶好の得点機を迎える。
ここでキューバは4番手、右腕のヤディアー・ペドロソをマウンドに送る。
5:多村 無死一、三塁。フルカウントからの6球目、真ん中のストレートを引っ張ると、打球はサードへ。サードが好プレーを見せるも、サード内野安打。この間にイチローが生還し、1点を追加した。 6:里崎 無死一、二塁。1ストライク1ボールからの3球目、きっちりと犠牲バントを成功させ、走者をそれぞれ進塁させた。
1死ニ、三塁となったところで、キューバは5番手アディエル・パルマをマウンドに送る。
7:小笠原 1ストライク1ボールからの3球目、外角のスライダーをきっちりととらえ、犠牲フライ。三塁走者の松中が生還し、この回2点目を奪った。 8:今江 2死二塁。フルカウントからの7球目、内角のストレートを引っ張るも、ショートゴロ。
・日本はこの回、イチローの二塁打を足がかりにキューバ投手陣を攻め、2点を奪い、リードを5点に広げた。
5回裏
・5点差を追うキューバは下位打線、8番のペスタノから。5回のマウンドには2番手、渡辺俊介が上がる。
8:ペスタノ 2ストライクからの3球目、内角のスライダーにタイミングが合わず、空振り三振。 9:ラミレス 2ボールからの3球目、セーフティーバントを試みるもファウル。1ストライク2ボールからの4球目、内角のストレートに詰まり、ショートライナー。 1:パレット 2ストライクからの3球目、外角高めのストレートに手を出し、空振り三振。
・2番手、渡辺は落ち着いたピッチングを披露し、無失点の快投。
6回表
・日本は9番青木に代わり、代打金城から。
9:金城 1ストライクからの2球目、内角のストレートをうまくとらえるも、センターフライ。 1:川崎 初球、セーフティーバントをするも、サードの好プレーに阻まれ、サードゴロ。 2:西岡 フルカウントから外角のスライダーを引っ掛け、サードゴロ。
・この回の日本打線は3者凡退に終わった。
6回裏
・この回から代打で出た金城が青木の代わりにセンターに入った。キューバは上位打線、2番エンリケスから。
2:エンリケス 2ストライク1ボールからの5球目、外角のストレートを流し打つも、小笠原のファインプレーが飛び出し、ファーストゴロ。 3:グリエル 初球のストレートを狙うも、ショートへのゴロ。しかし、川崎がファンブルし、ショートゴロエラーで出塁した。 4:ボレロ 初球のストレートを流し打ち、三遊間を破るヒット。1死一、二塁となった。 5:セペダ 1ボールからの2球目、三塁線を破る二塁打。二塁走者が生還し、キューバは1点を返した。 6:ウルティア 1死二、三塁。初球、外角の変化球をうまく合わせ、センター前にタイムリーヒット。三塁走者が生還し、1点を奪い、3点差とした。 7:ガルロボ 初球、外角のストレートをとらえるも、セカンドゴロ併殺打。
・渡辺はこの回、川崎のエラーからキューバ打線につかまり、2失点を喫した。
7回表
・3点差に追いつかれた日本は3番イチローから。
3:イチロー 1ストライク1ボールからの3球目、外角のスライダーを引っ掛け、セカンドゴロ。 4:松中 2ストライク1ボールからの4球目を狙うも、空振り三振 。 5:多村 2ストライク2ボールからの5球目、外角低めに落ちる変化球に空振り三振。
・日本は2点を返された直後だっただけに、反撃に転じたかったが、3人で攻撃終了。
7回裏
・日本はさきほどタイムリーを浴びた渡辺が続投する。キューバは8番ペスタノから。
8:ペスタノ 初球、内角のストレートを引っ掛け、ショートへのゴロ。しかし、川崎が6回に続きファンブルし、ショートゴロエラーで出塁する。 9:ラミレス 無死一塁。1ストライクからの2球目、内角のストレートを打つも、ショートゴロ併殺打。 1:パレット 1ストライクからの2球目を打つも、ファーストへのゴロ。しかし、ファーストから渡辺へのトスの際に、渡辺がキャッチできず、ピッチャーのエラーで出塁した。 2:エンリケス 1ストライクからの2球目を打つも、ライトフライ。
・渡辺は2つのエラーがあったものの、何とか無失点に抑えた。
8回表
・ダメ押し点の欲しい日本は、今大会ラッキーボーイの6番里崎から。
6:里崎 2ストライク2ボールからの5球目、外角の変化球を引っ掛け、ショートゴロ。 7:小笠原 2ストライク1ボールからの4球目、真ん中低めのカーブをとらえるも、セカンドゴロ。 8:今江 2ストライクと追い込まれた後の3球目、真ん中低めの変化球に手を出し、空振り三振。
・日本は6、7回に続き、この回も3者凡退に終わった。
8回裏
・日本はこの回も渡辺が続投する。キューバは3番グリエルからの好打順。
3:グリエル 1ストライクからの2球目、外角のストレートを引っ掛けるも、セカンドへの内野安打。キューバは無死の走者を出した。
日本は2番手渡辺に代えて、藤田を投入。
4:ボレロ フルカウントからの7球目、外角のスライダーを打ち上げ、レフトフライ。 5:セペダ 2ストライク1ボールからの4球目、外角のスライダーをとらえ、レフトスタンドへ飛び込む2点本塁打。キューバは2点を返し、1点差に迫った。
1点差に追い詰められた日本は、守護神大塚をマウンドに送る。
6:ウルティア 初球のスライダーを狙うも、ピッチャーゴロ。 7:ガルロボ 2ストライクと追い込まれた後の3球目、外角のストレートをとらえるも、ライトフライ。
・キューバ打線はセペダの2ランが飛び出し、1点差に詰め寄った。試合は、日本1点リードで9回へ。
9回表
・1点差に詰め寄られた日本は、途中出場の9番金城から。
9:金城 2ストライクと追い込まれた後の3球目、外角の変化球を引っ掛け、サードへのゴロ。しかし、サードの送球エラーで出塁 。無死の走者を出した。 1:川崎 初球、犠牲バントを狙うも、サードの好守備で二塁封殺。結果は犠牲バント失敗。1死一塁となった。 2:西岡 初球、プッシュバントを成功。セカンド内野安打となり、1死一、二塁。 3:イチロー 1ボールからの2球目、外角のカーブを引っ張り、ライト前ヒット! 二塁から川崎が生還し、1点を追加。 4:松中 1死ニ、三塁。敬遠四球で、1死満塁のチャンスを迎える。
後がないキューバはユネスキー・マヤに投手交代。日本ベンチは多村に代わり、準決勝の立役者、福留を代打に送る。
5:福留 2ストライクと追い込まれた後の3球目、外角のスライダーを流し打ち、レフト前タイムリーヒット。2者が生還し、2点を追加。日本はリードを4点に広げた。 6:里崎 1死一、二塁。2ストライク2ボールから粘った後の10球目、内角のカーブを見送り、四球で出塁した。
1死満塁となったところで、キューバはユリエスキ・ゴンザレスに継投する。
7:小笠原 1死満塁。1ストライク1ボールからの3球目、外角のスライダーを打ち上げるも、犠牲フライとなり、1点を追加した。
キューバは8番手、ヨンダー・マルティネスを投入。
8:今江 2死一、三塁。初球を積極的に狙うも、ショートゴロ。
・日本はこの回、猛打爆発で4点を追加。5点リードで、9回裏のキューバの攻撃に入る。
9回裏
・日本は、大塚が8回に続きマウンドに上がる。日本の守備は宮本が川崎に代わり、ショートに。レフトには多村に代わり、福留が入った。キューバは8番ペスタノから。
8:ペスタノ 初球、外角高めのストレートを打ち、左中間を破る二塁打。 9:ラミレス 無死二塁。2ストライクから粘った後の6球目、外角のストレートをとらえるも、ライトフライ。 1:パレット 1死三塁。1ストライク1ボールからの3球目、外角のスライダーを打ち、ショート内野安打。三塁走者が生還し、キューバは1点を返した。 2:エンリケス 2ストライク2ボールからの5球目、真ん中低めのスライダーに手を出し、空振り三振。 3:グリエル 2死一塁。2ストライク1ボールと追い込まれた後の4球目、真ん中低めのスライダーに手を出し、空振り三振。
・大塚は、1点を失ったものの、後続を抑え試合終了。日本はついに“世界一”の称号を手に入れた。
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