■詳細
総括
日本、金星まであと一歩届かず。ワールドベースボールクラシック(WBC)の2次リーグプール1が13日(日本時間)、米国エンゼル・スタジアム で開幕。日本は優勝候補の米国と対戦し、3−3と同点で迎えた9回裏、2死満塁でA・ロドリゲスにセンター前タイムリーを打たれて、サヨナラ負けを喫した。
日本は初回にイチローの先頭打者本塁打で1点を先制。2回には2死二、三塁から川崎のタイムリーで、一時は3点をリードする。その後、3−3と同点で迎えた8回、1死満塁のチャンスでは、岩村のレフトフライで西岡がタッチアップ。勝ち越したと思われたが、米国のタッチアップが早いとの抗議に一度はセーフとされたが、その後、アウトと判定が覆り、得点ならず。9回には2死満塁のチャンスをつくったが、多村が空振り三振に倒れて、3者残塁に終わった。序盤に先制したのは良かったが、4回から6回まで3イニング連続3者凡退など試合中盤に元気がなかったのが響いた。
先発の上原は米国打線に7安打を打たれるも、5回を投げて、無四球。失点はC・ジョーンズのソロ本塁打による1点のみに抑えた。その後、清水がリーに同点2ランを食らうが、藤田、薮田が米国打線に勝ち越しを許さなかった。さらには藤川もストレートで3番グリフィーから空振り三振を奪うなどまずまずの投球を見せた。2死満塁からのA・ロドリゲスのサヨナラヒットもストレートで詰まらせたが、飛んだコースが不運だった。ただ投手陣全体では、変化球が抜ける場面が多く、国際球にまだなじんでいないシーンも見られた。また内野陣でも送球の際にボールを握り直すシーンが目立ち、その間にセーフにしてしまうなど細かいミスもあった。
黒星スタートとなったが、米国との接戦をしたことで自信をつけた日本。次戦は15日のメキシコ戦となるが、いかなる戦いを見せてくれるのか。準決勝進出には勝ち続けるしかない。
1回表
・日本語のアナウンスで「1番・ライト・イチロー」のアナウンスのあと、イチローがゆっくりと打席に入る。
1:イチロー 1ストライク1ボールからの3球目、真ん中のストレートを振り切ると、打球はライトスタンドへ飛び込む先制の先頭打者本塁打! 2:西岡 無死一塁。1ボールからの2球目を打って、センター前ヒット! 3:多村 1ストライクからの2球目、内角のストレートを打って、バットが折れるショートゴロ併殺打 4:松中 1ボールからの2球目を打って、セカンドゴロ
・日本、イチローの先頭打者本塁打で1点を先制する幸先のいいスタートを切る。
1回裏
1点をもらった上原が先発のマウンドに上がる。
1:ヤング 2ストライク2ボールからの5球目、カットボールを打ってセカンドゴロ。しかし西岡の一塁送球が高くて、セカンドゴロエラーで出塁を許す。 2:ジーター 無死一塁。初球、ジーターが三塁側へ送りバント。サードの岩村が一塁に投げる時、ややボールを握り直して一塁へ送球。ジーターの足が速くて、サード内野安打となった。 3:グリフィー 無死一、二塁。2ストライク2ボールから外角のストレートで見逃し三振。広いストライクゾーンにアメリカファンからブーイングが飛ぶ。 4:ロドリゲス 1死一、二塁。1ストライク1ボールからの3球目、外角のスライダーでサードゴロ。5−4−3のダブルプレーでピンチを逃れた。
・上原、無死一、二塁とピンチを背負うも冷静な投球で無失点で切り抜けた。初回の投球数は14球だった。
2回表
・ピンチを切り抜けた日本の攻撃は3番から5番に下がった福留から。
5:福留 フルカウントからチェンジアップが抜けて四球。無死の走者を出す。 6:岩村 無死一塁。初球、バントを狙うもファウル。その後、2ストライク1ボールからの4球目、外角のストレートを左方向に打ち返すレフト前ヒット 7:小笠原 無死一、二塁。1ボールからの2球目、一塁側へきっちりと送りバントを決める。 8:谷繁 1死二、三塁。追加点のチャンスに、初スタメンの谷繁が打席に立つ。2ストライク2ボールからの5球目、外角のスライダーに空振り三振。 9:川崎 2死二、三塁。初球、外角の155キロのストレートを左方向に打ち返すレフト前タイムリー。2者が生還して、日本が3−0とリードを広げる。 1:イチロー 2死一塁。2ストライク1ボールからの4球目、外角のストレートを打って、強烈な打球が飛ぶもサード正面のライナーに倒れた。
・日本、川崎のタイムリーで2点を追加。序盤で3点をリードする。
2回裏
・3点をもらった上原の2回の投球に注目。
5:C・ジョーンズ 1ストライク3ボールからの5球目、真ん中のストレートを右中間に運ばれるソロ本塁打を打たれた。 6:リー フルカウントから3球ファウルで粘られるも、最後は外角のストレートで見逃し三振に斬って取った。 7:シュナイダー 2ストライク2ボールから1球ファウルをはさんでの5球目を打たれて、一、二塁間を抜けるゴロかと思われたが、小笠原が横っ飛びで好捕。ファーストゴロとなった。 8:ウェルズ 1ストライク2ボールからの4球目、フォークを引っ張られて、レフト線を抜ける二塁打となった。 9:ウィン 2死二塁。2ストライク2ボールから1球ファウルを挟んでの6球目、フォークを打たせてセンターフライ。
・上原、C・ジョーンズにソロ本塁打を打たれるも後続を打ち取った。ただファウルで粘られるシーンが目立ち、2回終了で球数は44球となった。
3回表
・リードが2点となった日本の攻撃は2番・西岡からの好打順。
2:西岡 初球から積極的に打ちに行くもセカンドゴロ。 3:多村 1ストライクからの2球目、内角のストレートを引っ張って、レフト前ヒット。 4:松中 1死一塁。初球のストレートを狙うもライトフライ。 5:福留 2死一塁。1ストライク2ボールからの4球目、低めのカットボールを打つも、サードファウルフライ。
・日本、1死から多村がヒットで出塁するも、後続が打てず、無得点に終わった。
3回裏
・米国は打者が一巡して、1番ヤングから。
1:ヤング 2ストライク2ボールからの5球目、外角のストレートを右打ちされて、ライト前ヒット。 2:ジーター 無死一塁。1ボールからの2球目、カットボールを打たせて、ショートゴロ併殺打。 3:グリフィー 初球、フォークを打たれて、ライト前ヒット。 4:ロドリゲス 2死一塁。ロドリゲスにも初球、ストレートを打たれてレフト前ヒット。 5:C・ジョーンズ 2死一、二塁。3球目、フォークがワンバウンドして谷繁の股間を抜ける暴投。走者がそれぞれニ、三塁へ進む。しかし上原はC・ジョーンズをフォークでファーストゴロに打ち取り、2者残塁。
・上原は得点圏に走者を進められるも、得点は許さず。この回は13球を投じて、合計は57球。
4回表
・日本の攻撃は、前の打席でヒットを打っている岩村から。
6:岩村 2ストライク1ボールからの4球目、低めのチェンジアップにタイミングを崩されて、ピッチャーゴロ。 7:小笠原 2ストライク1ボールからの4球目、内角高めのストレートを打って、ライトフライ。 8:谷繁 フルカウントからの6球目、外角のストレートに手が出ず見逃し三振。
・日本、この試合両チーム通じて初めての3者凡退に倒れた。
4回裏
・ピービーの調子も上がってきただけに、上原もしっかりと投げたいところ。
6:リー 初球を打ってショートフライ。 7:シュナイダー 1ボールからの2球目、フォークを打たせてセカンドゴロ。 8:ウェルズ 1ボールからの2球目、フォークを打たせてライトフライ。
・4回裏の上原は、米国打線の早打ちにも助けられて、わずか5球で3者凡退に抑えた。
5回表
・上原が踏ん張っているだけに、日本打線も追加点を上げて、援護したい。
9:川崎 初球を打って、センターフライ。 1:イチロー 2ボールからの3球目、真ん中の落ちるボールを打つも、ライト正面のライナーに倒れた。 2:西岡 1ストライク2ボールから4球ファウルで粘るも、8球目、外角のストレートに空振り三振。
・日本、立ち直ったピービーの前に2イニング連続の3者凡退に倒れた。
5回裏
・4回まで62球を投げている上原。5回はどのような投球を見せるのか。
9:ウィン 1ストライクからの2球目、カットボールでセンターフライに打ち取る。 1:ヤング 1ストライク3ボールからの5球目、真ん中低めのストレートを打たれて、レフト前ヒット。 2:ジーター 1死一塁。1ストライク1ボールからの3球目、ストレートを引っ張り、三遊間に強いゴロが飛ぶもサードの岩村が好捕。ひざをつきながらも二塁へ送球。一走のヤングを二封するサードゴロとなった。ジーターは一塁に残る。 3:グリフィー 2死一塁。1ストライク1ボールからの3球目、内角のストレートで詰まらせるも、打球はショート後方にふらふらと上がるフライとなる。川崎は後ろ向きで打球を追いながらキャッチする好プレー。ショートフライとなった。上原はガッツポーズを見せる。
・上原、守備陣の好プレーの連続もあり、米国に得点を許さなかった。
6回表
・米国は2番手に地元エンゼルスのシールズをマウンドに送る。
3:多村 2ストライク2ボールから外角のストレートに見逃し三振。 4:松中 2ストライク2ボールから2球ファウルで粘っての7球目、外角高めのボール気味のストレートに手を出して、センターフライ。 5:福留 1ストライク1ボールからの3球目、外角のストレートを左に流すもショートゴロに倒れた。
・日本打線、3イニング連続3者凡退。
6回裏
・日本が投手交代。中国戦で3回をパーフェクトに抑えた清水がマウンドに上がる。
4:ロドリゲス 2ストライク2ボールから外角に沈むボールで見逃し三振に打ち取る。 5:C・ジョーンズ フルカウントからの6球目、ロドリゲスを三振に打ち取った沈むボールを投げるも低めに外れて四球。 6:リー 1死一塁。1ストライク3ボールからの5球目、真ん中低めのストレートを打たれて、左中間スタンドに入る同点の2ランとなった。 7:シュナイダー 2ボールからの3球目、カットボールでファーストゴロに打ち取る。 8:ウェルズ 初球、ストレートをセンター前にはじきかえされる。 9:ウィン 2死一塁。1ストライク1ボールからの3球目、ストレートでサードゴロに打ち取る。
・清水、リーに同点2ランを打たれるも、勝ち越しは許さず。
7回表
・米国は3番手のT・ジョーンズがマウンドに上がる。
6:岩村 2ストライク1ボールからの4球目、内角のストレートを打って、レフト前ヒット。 7:小笠原 無死一塁。2ストライク2ボールから3球連続ファウルで粘るも、外角のストレートに手が出ず、見逃し三振。 8:谷繁 1死一塁。2ストライク2ボールからの5球目、真ん中のストレートで空振り三振。
・ここで米国は川崎、イチローと左が続くこともあり、左横手のフエンテスをマウンドに送る。
9:川崎 2死一塁。初球、セーフティーバントを狙うもファウル。続く2球目、ストレートをセンターにはじき返すヒット! 1:イチロー 2死一、二塁。フルカウントからの6球目、スライダーを打つもセカンドゴロ。
・日本、勝ち越しのチャンスでイチローに打席が回ったが、2者残塁に終わった。
7回裏
・米国のラッキー7の攻撃は1番ヤングから。日本は清水が続投。
1:ヤング 1ストライク3ボールからの5球目、スライダーを打たれてセンター前ヒット。 2:ジーター 無死一塁。初球、ジーターが送りバントを見せて、ヤングは二塁へ進む。
・グリフィーを迎えるところで、日本は清水から左の藤田に投手交代。
3:グリフィー 1死二塁。1ストライク3ボールからの5球目、真ん中のスライダーでライトフライに打ち取った。
・藤田、“左殺し”としての仕事をきっちり果たしてお役ごめん。薮田に投手交代する。
4:ロドリゲス 2死二塁。2ストライク2ボールからの5球目、真ん中低めのスライダーで空振り三振。
・無死の走者を出して、得点圏までに走者を進められるも、日本は3人の投手をつぎ込んで無失点に抑えた。
8回表
・米国は5番手にネイサンが登板する。
2:西岡 1ストライク2ボールからの4球目、内角のストレートを打って、センター前ヒット。 3:多村 無死一塁。1ボールからの2球目、バントが小フライになり、ファーストファウルフライ。 4:松中 1死一塁。初球、西岡が二盗を成功させ、チャンスを広げる。2ボールからの3球目、抜けた変化球が左足の甲に当たる死球。 5:福留 1死一、二塁。1ストライク3ボールからの5球目、ストレートが外れて四球。満塁として、2安打を放っている岩村に打席が回る。 6:岩村 1死満塁。1ストライク2ボールからの4球目、外角のストレートに詰まらされて、浅いレフトフライも、三走の西岡がタッチアップ。勝ち越しのホームを踏んだ。米国側がタッチアップが早いとアピール。一度は塁審がセーフとしたが、主審がアウトと判定を覆した。王監督はたまらずベンチから出て抗議するも、アウトには変わらず。日本には疑問の残る判定で勝ち越しならず。
8回裏
・場内が騒然とする中、薮田がマウンドに上がる。
5:C・ジョーンズ 1ストライクからの2球目を打って、ファーストゴロ。 6:リー 2ストライク1ボールからの4球目、変化球で空振り三振。 7:デーモン シュナイダーの代打デーモン。2ストライク1ボールからの4球目、外角のストレートで空振り三振。
・薮田、3者凡退に抑えて9回の攻撃に勢いをつける投球を見せた。
9回表
・米国、9回のマウンドにメジャーを代表するストッパーのリッジを送る。
7:小笠原 1ストライク3ボールからの5球目、外角のストレートを見送り、四球。9回の大事な場面で無死の走者を出した。 8:青木 無死一塁。谷繁の代打に青木。2ボールからの3球目、送りバントを決めて、小笠原をきっちりと二塁へ送る。 9:川崎 1死二塁。1ボールからの2球目、外角のストレートを打つもショートゴロ。小笠原は三塁へ進む。 1:イチロー 2死三塁。絶好のチャンスでイチローに打席が回るも、メジャーバッテリーは敬遠策。四球で一塁に歩いた。 2:西岡 2死一、三塁。2球目、イチローが二塁へ盗塁。一打で2点入る場面となった。フルカウントからの6球目、ストレートが外角高めに外れて四球。 3:多村 2死満塁。2ストライク1ボールからの4球目、外角のスライダーに空振り三振。
・日本、満塁のチャンスをつくるもあと1本が出ず。3者残塁に終わった。
9回裏
・日本、9回裏のマウンドに藤川、キャッチャーには里崎、代打で出場した青木はレフトに入る。
8:ウェルズ 2ストライク2ボールからの5球目、スライダーを打たれてレフト前ヒット。 9:ウィン 無死一塁。初球、送りバント。しかしサードの岩村の送球がそれて、ウィンもセーフ。サードゴロエラーとなった。 1:ヤング 無死一、二塁。1ボールからの2球目、送りバントをされるも、藤川がフィールディングよくさばいて三封する。結果、ピッチャーゴロ。 2:ジーター 1死一、二塁。初球、内角を攻めたが、ジーターの背中に当たる死球となった。 3:グリフィー 1死満塁。フルカウントから高めのストレートで空振り三振。 4:ロドリゲス 2死満塁。1ストライク1ボールからの3球目、真ん中高めのストレートで詰まらせるも打球はニ遊間へ。西岡と川崎がグラブを伸ばすも、わずか届かず、センターに抜けていくサヨナラヒット!
|