キューバは、アマチュア野球界最強の国として、国際舞台でトップの座を欲しいままにしてきた。2003年野球ワールドカップ(W杯)、04年アテネ五輪、05年W杯とすべて金メダルを獲得。優秀な人材が米国に亡命し、メジャーに流出しているとはいえ、有望な若手が次々と出ており、チーム力は以前と遜色(そんしょく)ない。 今回のチームは、アテネ五輪のメンバーが主体となりそうだ。打線は若手有望株がずらり。中でも、アテネで活躍したフレデリッチ・セペタ、ユリエスキ・グリエルら破壊力抜群の打者が主軸を担う。かつてキューバの主砲であったオマール・リナレス、オレステス・キンデランは代表を去ったが、若手の台頭は著しく“強力打線”は健在だ。 投手陣も侮れない。スリークオーターから変則気味に投げ込む左腕のアディエル・パルマは、相手打者には厄介な存在。先発候補として本格派右腕のビシハンドリー・オデリンも控えており、先発の枚数も足りている。クローザーは経験豊富なベテラン、ペドロ・ラソが務め、ほかにもまだ国際舞台に出ていない逸材がいると見られる。先発・中継ぎ・抑えと穴は見当たらない。 開催場所が米国ということもあるが、キューバが国家の威信をかけてWBCに挑んでくるのは確実である。トーナメントを勝ち抜く術を知っており、常に同じ環境で野球に集中しているメンバーの結束力も一発勝負では脅威になるだろう。「赤い軍団」がWBCでも頂点に立てるか、注目を集めるのは間違いない。 ※写真は2004年アテネ五輪で金メダルを獲得したキューバナインら【(C)Getty Images/AFLO】
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