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下関商高が日替わりヒーローで29年ぶり中国制覇
広島県勢4校すべて初戦で敗戦の波乱
(中国地区=一般枠3枠)

29年ぶりに中国大会を制した下関商高を支えた本格派右腕の島田【Photo by 島尻譲】

29年ぶりに中国大会を制した下関商高を支えた本格派右腕の島田【Photo by 島尻譲】

 地元開催だった広島勢4校がすべて初戦で姿を消す波乱の中国大会を制したのが伝統校の下関商高(山口)。実に29年ぶりの優勝を果たした。1回戦は広島1位の総合技術高相手に、4点をリードされる苦しい展開。しかし9回に4本の長短打が飛び出し、捕球体勢だった相手中堅手が足を滑らせ転倒するなど、思わぬ展開でサヨナラ勝ち。準々決勝では、鳥取西高(鳥取)の好投手・小畑を相手に竹野内の3ラン1本で沈めた。準決勝では12回、決勝では10回といずれも延長戦でのサヨナラ勝ち。佐々木監督が「不思議」と言うように、まさに神がかりの優勝だった。日替わりでヒーローが生まれたが、支えとなったのは島田、濱崎の両投手。島田は130キロ台後半の直球、濱崎は2種類のスライダーを武器に持つ。2人の継投期がチームのポイントと言える。
 県勢12年ぶりの選抜を確実にしたのが八頭高(鳥取)。県3位と前評判は高くなかったが、1回戦で如水館高(広島)に逆転サヨナラ勝ちして勢いに乗った。エース平木(ひらぎ)を中心にした守りのチームで、中国大会での失策はわずかに2つ。その平木はMAX138キロの直球が武器だが、チェンジアップと2種類のスライダーで頭脳的に打たせて取るのが持ち味。県大会からの9試合を1人で投げ切るなどスタミナも十分で、中国大会準決勝では左足すねに打球を受けながらもマウンドを譲らなかった。同県対決だった米子松蔭高戦では7回コールド勝ちしたように、打線も火がつくと止まらない。
 ベスト4に残った2校で3枠目を争う。38年ぶりに中国大会に出場した興譲館高(岡山)はバントと機動力がチームの生命線。3試合で19個のバントを決めた。ただ送るだけではなく、セーフティーバントを絡めながら得点の機会をうかがう場面が多く見られた。エース酒井の打順が1番というもの特徴の一つだ。2年連続ベスト4の華陵高(山口)も悲願の初出場が懸かる。捕手を含め、すべて1年生の内野陣を、エースで4番の宇野が引っ張る。地域性では苦しいが、21世紀枠で2年続けて中国地区の候補になっており、出場の可能性も残されている。
 4強以外では、鳥取西高(鳥取)の小畑に注目したい。MAX142キロの直球とタテのスライダーをうまく使い、1回戦では無四球完封。やや単調になり気味なのが課題だが、ひと冬を越えての成長が楽しみだ。

<text by 松倉雄太>


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秋季地区大会結果
決勝 下関商 4対3
(延長10回)
八頭
準決勝 八頭 4対2
(延長10回)
華陵
  下関商 3対2
(延長12回)
興譲館
準々決勝 八頭 7対0
(8回コールド)
米子松蔭
  華陵 7対5 共生
  興譲館 7対2 開星
  下関商 3対1 鳥取西
1回戦 米子松蔭
(鳥取1位)
4対3 新庄
(広島3位)
  八頭
(鳥取3位)
4対3 如水館
(広島2位)
  興譲館
(岡山1位)
9対8 松江東
(島根3位)
  開星
(島根1位)
13対6 岡山理大付
(岡山3位)
  共生
(岡山2位)
1対0 宇部商
(山口3位)
  華陵
(山口1位)
1対0 松江南
(島根2位)
  下関商
(山口2位)
7対6 総合技術
(広島1位)
  鳥取西
(鳥取2位)
5対0 高陽東
(広島4位)

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