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明徳義塾高が手堅い野球で9年ぶりの覇者
速球派と下手投げの2枚擁する小松島高
(四国地区=一般枠3枠)

明徳義塾高を久々の甲子園に導いた技巧派左腕・南野は多彩な変化球が武器【Photo by 島尻譲】

明徳義塾高を久々の甲子園に導いた技巧派左腕・南野は多彩な変化球が武器【Photo by 島尻譲】

 12校開催になった2002年以降、シードされた各県1位校すべてが初めてベスト4に勝ち上がった。
 その中で、9年ぶりに四国大会を制したのが明徳義塾高(高知)。05年夏の不祥事後、夏の県大会、秋の四国大会ともなかなか勝ち上がることができず、甲子園から遠ざかっていた。それだけに、馬淵監督にとっても今回の優勝は格別のものだった。優勝に導いた原動力は、県大会から1人で投げ抜いた技巧派左腕の南野(のうの)。170センチ67キロと体は決して大きくはないが、カーブ、スライダー、スクリューと多彩な変化球を操り、制球力は十分。チームが苦しかった1年時からエース格としてマウンドに上がっており、度胸も備わっている。明治神宮大会では肩痛を訴えたことは気になるが、早い時期に無理をさせなかったことで、春への影響は少なそう。バックは四国大会でわずか1失策と堅い。要となる捕手の松村は南野と中学時代からバッテリーを組んでいる。打線は、四国大会で3割7分3厘。神宮大会でも梅木の8打数7安打を筆頭に打ちまくった。強力打線ではないが、犠打や機動力を絡める手堅い攻めで得点を重ねるのが持ち味だ。
 小松島高(徳島)は2枚看板の継投で準優勝。本格派右腕の鳴滝は186センチと恵まれた体格から投げ下ろす直球が武器だが、ややコントロールに難がある。もう1人の井内(いのうち)は下手投げ右腕。スピードこそないが、緩い球で相手打線を打たせて取るのが持ち味だ。森陰監督が「心配していない」と言うのが打線。際立った打者こそいないが、県大会から大事なところで集中打が出た。四国大会決勝では4点差をつけながらも、5回に打者10人の猛攻で5点を奪い逆転した場面もあった。その小松島高に1対2で敗れた今治西高(愛媛)が3枠目に入りそうだ。夏ベスト8、国体優勝の旧チームから残った水安と宇佐美のバッテリーがチームの浮沈を握る。打線も4番・瀧野、5番・水安の2人が中心になり、つながりがある。
 香川1位の藤井学園寒川高だが、準決勝で守備が乱れて明徳義塾高にコールド負けを喫し、悲願の甲子園初出場は苦しい状況になった。それでも、エース馬詰を中心に粗さが解消できれば、さらなる成長が見込めそうだ。

<text by 松倉雄太>


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秋季地区大会結果
決勝 明徳義塾 6対5 小松島
準決勝 明徳義塾 8対1
(7回コールド)
藤井学園寒川
  小松島 2対1 今治西
準々決勝 明徳義塾
(高知1位)
5対1 富岡西
  小松島
(徳島1位)
7対6 済美
  藤井学園寒川
(香川1位)
9対5 高知商
  今治西
(愛媛1位)
5対2 高知
1回戦 富岡西
(徳島2位)
11対10
(延長14回)
香川西
(香川3位)
  高知商
(高知3位)
12対2
(7回コールド)
宇和島東
(愛媛2位)
  済美
(愛媛3位)
9対2
(7回コールド)
高松
(香川2位)
  高知
(高知2位)
9対2
(7回コールド)
阿波
(徳島3位)

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