近畿地区

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投打の軸・佐藤で23年ぶり近畿制した東洋大姫路高
現校名で最後の甲子園に挑む平安高
(近畿地区=一般枠6枠)

23年ぶりに近畿王者に輝いた東洋大姫路高の佐藤は投打にセンスを秘める【Photo by 島尻譲】

23年ぶりに近畿王者に輝いた東洋大姫路高の佐藤は投打にセンスを秘める【Photo by 島尻譲】

 例年、選考が難航する近畿地区だが、ことしは各府県の1位校がそろって初戦を突破。準々決勝での試合内容も申し分なく、すんなり6校が選出されそうだ。
 23年ぶりに近畿王者になった東洋大姫路高(兵庫)の原動力は何といってもエースの佐藤。県大会序盤こそ苦しいピッチングだったが、試合を重ねるごとに安定感を増した。近畿大会では2試合で完封。本格派投手にありがちなスピードに酔うこともなくなり、八分の力で抑えることを身につけてきた。近畿大会決勝では本塁打を放つなど、4番打者として打つ方でも注目される。佐藤ばかりを警戒すると痛い目に遭うのが東洋大姫路打線。特に、2番・松葉、9番・三谷と小技の使える打者が要所にいて、守る方は厄介だ。
 平安高(京都)は原田監督も驚くほどの粘りで決勝まで勝ち上がった。府大会準々決勝で延長14回の死闘をものにしてからは、1点差ゲームばかり。近畿大会でも序盤にリードされながら、逆転勝ちという試合を繰り返しての準優勝だった。技巧派の左腕・川口、本格派右腕の松田の2人がどれだけ成長できるかが今後のカギになるだろう。創部100周年を迎える平安高だが、4月からは校名が『龍谷大平安』に変わるため、現校名では最後の甲子園。伝統のユニホームを全国のファンに見せつけたい。
 ベスト4に残ったのが履正社高(大阪)と智弁和歌山高(和歌山)の2校。履正社高はエース左腕の三村を筆頭に、石井、ボイランら5人の投手を擁する。捕手の山本は1年春からレギュラーで、試合経験が豊富。打線も1番を打つ吉田主将を皮切りに切れ目がない。悲願の甲子園初勝利へ戦力は整っているといえるだろう。智弁和歌山高は、旧チームから多くの選手が残った。中でも4番・坂口は、昨夏の甲子園で、佐藤由規(仙台育英高―東京ヤクルト)から特大の本塁打を放ち注目された。近畿大会でも3試合連続本塁打。それもすべて苦手な技巧派投手から打った。坂口の前後には勝谷、芝田、浦田と強打者がそろい、やや不安が残る投手陣をバックアップしたいところだ。
 準々決勝で敗れたが、履正社高相手に延長12回を戦った北大津高(滋賀)にも3年連続で春の便りが届きそう。旧チームからエース格だった河合が主将になり、石川、高橋、浅見、橋本ら甲子園経験者が多く残った。県大会では大きなヤマだった近江高との準々決勝に逆転勝ちし、波に乗った。しかし、近畿大会では河合が不調で履正社高戦では途中降板。それでも代わって登板した濱口が好投し、明るい兆しが見えてきた。宮崎監督は今後の河合の奮起に期待している。天理高(奈良)は本格派の矢之と田渕、下手投げの井口と投手陣が充実。近畿大会では初戦のPL学園高(大阪)戦で井口が好投し、連戦となった智弁和歌山高戦ではリリーフ登板した矢之が結果を出した。元4番の古田がこの2試合で復調してきたのも大きい。ここ数年で最も強いチームとの声もあり、森川監督も大きな期待を寄せている。
 上記の6校で決まりそうだが、1回戦を突破した奈良大付高(奈良)と郡山高(奈良)も好チームだ。奈良大付高は4番・野村を中心に打線が充実。敗れはしたが、東洋大姫路高の佐藤を攻略し、一時はリードも奪った。郡山高は身体能力抜群のエース大江に注目したい。さらに忘れてはならないのが報徳学園高(兵庫)の近田。熱中症になった昨夏の甲子園の後遺症から、秋はほとんど投げることができなかった。悔しさをバネに最後の夏を目指す彼にも注目だ。

<text by 松倉雄太>


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秋季地区大会結果
決勝 東洋大姫路 6対2 平安
準決勝 平安 7対6 智弁和歌山
  東洋大姫路 2対0 履正社
準々決勝 智弁和歌山 6対5 天理
  東洋大姫路 6対4 奈良大付
  平安 9対4 郡山
  履正社 10対8
(延長12回)
北大津
1回戦 天理
(奈良1位)
6対3 PL学園
(大阪2位)
  智弁和歌山
(和歌山1位)
6対2 東海大仰星
(大阪3位)
  郡山
(奈良3位)
4対2 綾羽
(滋賀2位)
  平安
(京都1位)
5対4 報徳学園
(兵庫2位)
  履正社
(大阪1位)
3対1 県和歌山商
(和歌山2位)
  北大津
(滋賀1位)
6対5 西城陽
(京都2位)
  奈良大付
(奈良2位)
6対3 神戸弘陵
(兵庫3位)
  東洋大姫路
(兵庫1位)
2対0 八日市南
(滋賀3位)

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